笠岡市議会 > 1984-09-12 >
09月12日-03号

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  1. 笠岡市議会 1984-09-12
    09月12日-03号


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    最終取得日: 2021-05-05
    昭和59年  第 7回 9月定例会          昭和59年第7回笠岡市議会定例会会議記録(第3号)               昭和59年9月12日(水曜日)議事日程   午前9時開議  日程第1 一般質問        ・1番 三 好 幸 治君        ・21番 藤 井 謹 爾君  日程第2 諸議案質疑以下       議案第86号~議案第95号(質疑・討論・議決)       議案第96号(質疑・委員会付託)  日程第3 請願第9号・請願第10号(委員会付託)          ──────────────────────本日の付議事件  上記議事日程と同じ          ──────────────────────出席議員(29名)    1番 三 好 幸 治君          2番 小 山 明 正君    3番 守 屋   忠君          4番 奥 野 泰 久君    5番 栗 尾 順 三君          6番 長 安 昭 男君    7番 三 好 孝 一君          8番 馬 越 昭 二君    9番 島 本 実 男君          10番 小 寺 康 司君    11番 幡 司 勝 治君          12番 酒 井 宏 侑君    13番 谷 本 丞 作君          14番 枝 木 一 徳君    15番 安 藤 輝 通君          16番 角 田 新 市君    17番 斉 藤   勇君          18番 明 護 教 人君    19番 明 石 和 巳君          20番 赤 瀬   光君    21番 藤 井 謹 爾君          22番 菅 本 國 一君    23番 内 田 健 児君          25番 岡 田 伸 志君    26番 吉 井 照 典君          27番 山 本 憲 二君    28番 大 山 友 久君          29番 金 尾 政 雄君    30番 原 田 梁 作君          ──────────────────────欠席議員(1名)    24番 石 田 英 夫君          ──────────────────────説明のため出席した者の職氏名    市  長  渡 邊 嘉 久君    助  役  藤 井 昭 和君    収 入 役  田 辺   務君    教 育 長  藤 井 英 樹君    企画部長  笠 原 昭 治君    総務部長  山 下   坦君    民生部長  亀 井 賢太朗君    建設部長  西   桂 一君    産業部長  秀   弘 行君    市民病院事務部長                            藤 井   寛君    水道局長  阪 田   惇君    総務課長  今 中 一 勲君          ──────────────────────事務局職員    局  長  福 家 年 明君    次  長  高 田 行 則君    庶務調査係長谷 本 嘉 彦君    議事係長  山 部 明 道君    主  事  桑 田 勝 正君          ──────────────────────              午前9時1分 開議 ○議長(内田健児君) おはようございます。連日にて大変お疲れのところ多数の御出席をいただきありがとうございます。 ただいまの御出席は25名であります。これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付いたしてありますので御了承願います。 これより日程に入ります。          ────────────────────── △日程第1 一般質問 ○議長(内田健児君) 日程第1、一般質問を昨日に引き続いて行います。 通告順に質問を許可いたします。 1番三好幸治君。(拍手)              〔1番 三好幸治君 登壇〕 ◆1番(三好幸治君) おはようございます。日本共産党三好幸治でございます。 私は、まず初めに建設工事関係の発注に関して伺いたいと思います。 長引く不況のもとで中小業者の経営と暮らしをめぐる環境は厳しくなっています。軍事軍備費拡大の臨調路線を推進する中曽根内閣のもとで地場産業対策や中小企業に関する研究試験機関の縮小、統廃合などに見られるように中小企業対策費、施策は年々後退しているのであります。それだけでなく福祉や教育など国民の暮らしに関する施策も大幅に削られ、その一方で大企業のための予算や軍事費は拡大の一途をたどっています。昭和60年度の来年度でありますが、防衛庁が先般新聞に発表いたしておりましたが、概算要求は何やかんやでとうとう3兆円を超したと報道されています。まさに軍事拡大の大盤振る舞いの予算要求であります。これにつけ払いとなる2兆5,000億円があるわけですから、とんでもない予算が来年度は生まれようといたしております。これが今日括弧つきの行革の名のもとに進められている自民党中曽根内閣の国民、市民いじめの図式であります。 さて、このような状況と長引く建設不況の中で中小の建設業者建設関連業者は苦しんでいるのであります。さらに大手業者が工事高の比較的安い分野までにも進出をしてきています。そこで、私はまず第1に中小業者の振輿、また雇用対策の面からしても笠岡市の発注に関してですが、分離分割してとりわけ地元の中小業者への受注機会を促進させるようにすべきであると考えておりますがどうでしょうか。 我が党の酒井議員が提唱いたしまして、今日ジョイントベンチャーがこの笠岡でも現実に採用されてきております。さて、一般的に言われているには公的機関が建設工事を発注する場合、あらかじめ資格審査によって格づけを行い、契約に当たっては原則として競争入札の方式がとられていると思われます。笠岡市も業者をランク制、格づけにして指名されているようですが、どのような基準でされているのか。また、指名願を受け付けている業者の数は市内と市外の業者に分けてお聞きしたいわけであります。さらに、指名願を受け付けてはいるが、1回も指名しなかった業者は一体幾らぐらいあるのかぜひお聞かせ願いたいとこであります。私は中小業者の育成発展の立場から地方自治法や施行令の積極的運用などをして入札の簡素化も検討してもらいたいと思うわけであります。 2つ目は事業主体が笠岡市でない公共事業についての地元業者への受注対策であります。建設投資の3分の1強が国や地方公共団体などの公的機関だと言われていますが、先般この笠岡に中高年齢労働者福祉センターサンライフ笠岡」が落成をしたわけですが、この工事の建設業者の1つは総社市内の業者であります。建設工事経済的波及効果は大変大きなものがあると考えておるわけですが、市外の業者であれば地元への効果はぐんと落ちるわけであります。全くないと言ってもよいくらいではないかと思われます。せっかく建設用地まで笠岡市が確保した事業であります。何とかならないものかという声があるのは当然だと思うわけであります。さて、落成式のしおりには建設者に笠岡市も入っていますが、どのような経過で工事業者が決定したのかひとつお伺いしたいところであります。これから先、この笠岡市内には干拓地や国道バイパス、山陽自動車道、県道拡幅など公共工事メジロ押しであります。地元業者への受注対策はどのようにお考えかお開かせ願いたいところであります。行政として建設不況下においては公共事業積極的活用などで大いに政府や建設省、県に働きかけていくことが重要だと考えますがどうでしょうか。 続きまして、スポーツの活動の充実についてお尋ねいたします。 先般の6月定例議会でもスポーツの日常活動に対して共同の事務所などを積極的に援助してほしい、その振興を図るように質問をいたしました。基本的には同じであります。スポーツ愛好者は大会に参加する選手と同時に審判でもあり、大会の役員でもあるわけであります。特に、全市的な規模で大会を日常的に準備するのは大きな努力の要る作業であります。しかし、大会にも参加するが運営にも参加する市民スポーツ愛好者がふえることが私は本当のスポーツ振興だと考えているわけであります。若干次元は違うかもしれませんが、例えば事件をニュースとして記事として報道する、このような目的で皆さん御承知のような記者クラブ室が各社共同して活用されています。連絡のセンターとしてなおかつ各社独自性を保った活用の仕方がされているわけであります。私は例えばそういうふうな活用の仕方でスポーツの愛好者の日常的な活動を保障していく、こういうことが本当の市民スポーツを育てていくというふうに考えているわけであります。せひ大会への援助と同時に、本当に好きなそういう愛好者のための活動の場をぜひ提供してほしいと考えるわけであります。 さて、2つ目でありますが、スポーツ施設の休館日の月曜日を検討していただきたいということであります。これは御承知のように理容、美容に働く人は月曜日が休みであります。ところが、そういう公なスポーツ施設が月曜日が休館ということであれば、使用の機会が夜だけに限られるわけであります。理容、美容にいたしましても第3の日曜日に休日を最近は設けているようでありますけれども、こういう公なスポーツ施設はもっと適切な最大公約数的な曜日を休日にするか、もしくは休日なしで運営されていくのが望ましいと考えるわけであります。一般の施設、集会所と違いますのは、一般の施設は集会を行おうとすれば、会議などを行おうとすれば民間の施設もあります。ところが、スポーツ施設については民間の施設というのは本当に限られた部分的なスポーツの場でしかありません。私はこういう面からも全市民が気軽に、いつでも利用できるそういう観点から、慣例になっておるんでしょうけれども、月曜日の休館日を検討していただきたいということであります。 また、3つ目のお尋ねですが、体育センターの夏期の夜間使用の時間延長を、現行は午後9時までであります。これを30分程度延長していただきたいということであります。夏期と申しますのは、例えば市営球場のナイター施設、テニスのナイター施設は4月から10月までを貸し出しております。したがって、この期間が夏期──夏の間というふうにお含みおき願いたいということであります。今現在、体育センターにおいては若干そういうスポーツ活動に対して理解のある方が運営されているように見受けられるわけであります。これを制度としてきちんと30分なり小1時間延長していただく。そして、市民各層いろいろな方が利用できる場を時間延長という形で実現していただきたいということであります。以上、大きい項目で2つお尋ねをいたしましたが、ひとつ積極的な回答をお願いして第1回の質問を終わります。 ○議長(内田健児君) 三好幸治君の質疑に対し当局の答弁を求めます。 渡邊市長。              〔市長 渡邊嘉久君 登壇〕 ◎市長(渡邊嘉久君) おはようございます。 連日の本会議に多数の議員さん方の御出席をいただきまして、大変お疲れであろうと思いますが、心からお礼を申し上げる次第でございます。 ただいまの三好幸治議員さんの2点にわたる御質問にお答えをいたしたいと思います。まず、第1点の建設工事等の発注についての御質問でございますけれども、中小建設業受注機会の確保につきましては昭和41年3月7日付で建設省の事務次官通達等で発注標準と業者格づけの階級調整、分割発注共同請負制度等の活用等に留意をして、中小建設業の現況にかんがみ、これらに発注の機会を確保することの指導があったわけでございます。私ども公共工事を遂行する責めにある者といたしましてはこの点には特に意を用いなければならないところでございます。笠岡市におきましても昭和57年7月1日以降、工事請負契約関係業務の適正化について発注標準等を定めますとともに財務規則及び指名競争入札参加者の資格に関する規定並びに笠岡市建設工事共同請負制度事務処理要綱等によりまして業者指名に当たってのランク別の調整、前金払い、分割発注共同請負制度を利用いたしまして中小企業者への受注機会を促進をしておるわけでございまして、今後もこの方向で推進をしてまいりたいと考えておるものでございます。先ほど御質問がございましたけれども、毎年1月から3月までの間に入札参加資格審査申請書を受け付けまして業者の経営に関する客観的な事項について審査をし、競争入札参加資格者名簿を作成をいたしております。詳しいいろんな状況、実績等につきましては後ほど総務部長の方から御答弁を申し上げさせますけれども、いわゆる業者のランクの決定に当たりましては県のランクづけ、それを参考にもいたしますし、さらにまた前年実績も重視をせざるを得ない、そしてまたその指名業者の人員であるとか、あるいはその機械設備であるとか、いわゆるそういう執行体制といいますか、業務に取り組む体制というものが果たして適切であるかどうかといったようなことがランクづけへの大きな判断の材料になっておるということでございます。そういうことでランクづけをいたしておるわけでございますが、先ほど申し上げましたように、指名実績等の具体的な内容につきましては総務部長の方から後ほど答弁をいたさせます。 それから、第2点の御質問でございましたが、事業主体が笠岡市でない公共事業に対し地元業者への受注対策を強化すべきと思うがどうかという御意見でございました。笠岡市内での公共事業の発注者として国、公社、公団、県、いろんな組織があるわけでございまして、それぞれ法令等により一般競争参加者の資格を定め、一般競争に参加しようという者の申請を待って、その者が当該の資格を有するかどうか、それを審査の上で名簿を作成し、一般競争または指名競争入札、それらによりまして請負人を決定をしているようでございます。そして、各発注者に対する参加申請、そうしたことが第一義的なものだと思われますけれども、これらの発注者に対しまして地元業者が受注の機会を与えられますように今後要請を私どもとしてはしてまいりたいと、このように考えておるところでございます。先ほどサンライフの発注の業者ということで、これは市外の業者がやったではないかという御質問でございますが、私が聞いておりますところでは、いわゆる雇用促進事業団の事業であるわけでございますけれども、雇用促進事業団の場合は登録をされておる業者が全県的に申し上げまして必ずしも多くない。笠岡市で申し上げますならば御存じの吉本組1社だけであるというようなことを聞いてもおりますし、それと同時に、雇用促進事業団年間全国各地で発注をするそのバランスといいますか、公平な配分を考えながら雇用促進事業団の方で発注をされて、このたびは土井建設とか、そういうところに発注をされたのであるというようなことを伺っておるわけでございます。そこで御参考までに、これはかわりますけれども、国営笠岡湾干拓事業についての地元建設業者の実態を問い合わせました事項を御報告をいたしますと、軟弱地盤での用排水路、橋梁、圃場の整備はいわゆる特殊工法であるというようなことから、これは経験豊富な市外の業者を指名したけれども、土工の下請、そうしたものには地元の業者を使用したということでございます。また、干拓地において今後県営事業等が始まりますと当然地元業者の能力でできることが増加をするわけでございますので、地元業者指名の機会が必ずできるということでございまして、中小建設業の発注機会の確保について御協力をいただける、そのように私どもとしても期待をいたしておりますし、またその努力、要請はしていかなくちゃならん、そのような考え方を持っておるわけでございます。 それから、第2点の御質問スポーツ活動の充実について、これは前回御質問をいただきましたときに教育長の方から答弁をいたしておりますので、教育長の方から2点目につきましては御答弁をいたさせます。 以上でございます。 ○議長(内田健児君) 山下総務部長。              〔総務部長 山下 坦君 登壇〕 ◎総務部長(山下坦君) それでは、ただいまの建設工事等に対しましての細部にわたる御質問に対しましてお答えを申し上げます。 まず、指名競争入札の参加者の資格の点でございますが、これは先ほど市長の方から概略の答弁がありましたが、例規集中にも入っておりますように、工事の実績とかあるいは従業員の数、機械器具の数、そういったことによりまして一定の評価をしまして、その評定に基づきAランクからいわゆるEランク、5段階のいわゆる段階に分けまして、そしてそれぞれの設計金額に応じて指名するというふうな形式をとっております。そこで、市へ現実に登録しておる業者の数でございますが、詳しい統計数値といいますか、集計した数値が昭和57年度のものしか集計しておりませんので、58年度はまだ出納閉鎖期の現在での集計をしておりませんので、便宜上57年度でお答えをいたします。58年度以降につきましてもほぼ同じ数値であるというふうに考えていいかと思います。そこで、57年度の業者のランク別の数値を申し上げてみますと、全部で77業者ありまして、そのうち土木関係で申しますとAランクが11社、Bランクが13、Cランクが12、Dランクが8、Eランクが5ということになっております。建築関係ではAランク以下5業者、それからBが8業者、Cが4業者、Dが2業者、Eが16業者ということで35業者ということになっております。そこで、これらの業者に対する指名の実績でございますが、建築、土木も含めまして建設工事としまして市内の業者の77業者中57年度中に指名した業者は62業者、延べにしまして2,490回の指名であります。そして、落札した業者は62業者のうち51社ということになっております。それから、県内の業者としましては363ございますが、これは363業者のうち75業者を指名しております。そのうち落札した業者は、これは延べでなしに実数ですが、27業者ということになっております。それから、県外の業者としましては159業者の登録に対しまして指名した数が6業者、そして落札業者は1業者ということになっておりまして、おおむね市内優先ということで、しかもこの市内の業者が落札しておるというのが実態でございます。 以上でございます。 ○議長(内田健児君) 藤井教育長。              〔教育長 藤井英樹君 登壇〕 ◎教育長(藤井英樹君) 6月の定例市議会に続きましての重ねての質問でございますが、スポーツ活動の振興につきましては6月の議会のときにも御説明をいたしましたように、笠岡市といたしますればやはりスポーツをする場の整備を主体的に進めたい、重点的に進めたい、こういうのが基本的な考え方でございまして、重ねての御質問でございますが、多少重複する点もあるかと思いますが、申し述べてみたいと思います。そういった各種スポーツの振興を図るための活動の場といたしましては、それぞれの地域単位では運動広場あるいは校庭開放事業による小・中学校の運動場、体育館等を初め、さらに地区公民館等がその拠点として利用されておるわけでございます。さらにまた、全市的な活動の基盤といたしましては市民体育センター、運動公園内の野球場、児童広場、テニスコート、さらには横江の運動競技場などのほかに市街地中心部小・中学校あるいは高校のグラウンド等を中心に利用されておるのが実態でございます。 さて、御質問のクラブハウスでございますが、先ほど申し上げましたように基本的な考え方は前回と変わっておりません。現在も体協参加にも19部の部で自主的にそれぞれ活動がされておりますし、さらにまた、それ以外のスポーツサークル活動というものも行われていることも実態でございますが、そういったそれぞれの部におきます計画協議はほとんど市民体育センターの談話室をお使いになっていらっしゃるようでございます。そういったことで私たちも所期の目的は一応達成されておるものと判断をいたしておるわけでございまして、現在の段階では共同クラブハウス的な設置は考えておりませんのであしからず御了解をいただきたい、このように思うわけでございます。 第2点目の休館日の問題でございますが、現在体育施設等の休館日は御案内のように月曜日にいたしております。さらに、本市の場合に体育施設だけではございませんで文化施設あるいはその他の施設にいたしましても、ほとんどの施設が多くの市民の方々に利用していただくために日曜日を開館をしておる関係から月曜日を休みとしておるのが現状でございます。御質問の中にもございましたが、特に理容、美容につきましては月曜日が休みであるというようなこと、さらには商店街は木曜日が休業日になっておることも御案内のとおりでございますし、その他他の日に休まれている業種もあるようでございます。そこで、私たち体育施設等の新設の場合に休館日をいつにするか、そういったことで条例規則を制定するときに先ほど御意見がありましたやはり最大公約数的な考え方のもとに十分検討をいたしまして現在のように月曜日を休みにしておるわけでございます。さらにまた、かつての議会でも同じような御意見がございまして、横江のグラウンドにつきましては特に月曜日のお休みの業種の利用をいただくために月曜日も利用可能なような状態にしておりますので、その点も御了解をいただきたいと思います。 次の体育センター夏期シーズンにおける夜間の利用時間帯を30分程度延長したらどうかというふうな御意見でございますが、体育の増進、スポーツの振興を図るという見地から考えました場合には一応効果があろうかと思います。しかし、反面日常のいわゆる施設の合理的な管理あるいは管理の効率化という観点等も比較検討する必要があると思いますが、さらにまた、現在の施設の利用状況、こういったものも考え合わせながら私たちの現在の検討段階では変更の必要は認めない、といいますのが、特にナイター施設等につきまして設置以来若干時も経過したわけでございますが、設置当初は非常に利用者の数が多くて抽せんによって利用していただく日を決めておったようでございますが、特に本年度の状況を見てみますとほとんどそういった実態にない。希望どおりお使いいただいておると。さらにはまた、あいておる日も相当あるようでございまして、したがいまして設置当初のように頻繁な御利用をいただける場合にはあるいは時間延長ということで考えてもいいわけですが、現在の状況ではこれで十分ではないかというふうな感じがいたしておりますので一応御理解をちょうだいし、あるいはまた体育関係の一つの機関へも諮ってみたいと思いますが、今まで余り時間延長の御要望も聞いておりませんので現状で一応推移してみたい、このように考えておりますので何とぞ御了解をいただきたい、このように思うわけでございます。 ○議長(内田健児君) 三好議員。              〔1番 三好幸治君 登壇〕 ◆1番(三好幸治君) 再度お尋ねするんですけれども、建設工事等の発注についてですが、分離分割発注についてのお答えがなかったような気がするんですが、どうでしょうか、一定の基準を設けて実施すれば可能だと思います。建設業者は大変今仕事がなくて困っておられます。そもそも建設業者は建設業法によって工事の適正な施工の確保と建設業の健全な発達を目指して昭和24年に制定され、当初登録制でした。昭和47年に許可制度が採用されて、諸条件の整備もされて今日に至っているわけであります。この許可制度には土木と建築の2つの一式工事業と26の専門工事業の存在を認めているわけであります。それぞれの業種の専門であり、その道の技術を大いに生かした活用方法をぜひ検討して、この仕事起こしといいますか、そういう中小業者の受注の機会がふえるようにすべきだと考えるわけです。土木工事については技術的に例えば道路等については分けて発注する分割の方ですが、若干されておられるんではないかいうふうな気もいたしますが、その点も含めてひとつ分離発注についてのお答えをお願いいたします。 スポーツ活動の充実についてですけれども、図らずもスポーツ施設の利用状況が若干建設当時に比べては減っておるのではないかという答弁でございましたけれども、この状況をどう見るかということであります。やっぱり日常的なそういう活動を保障してこそ仕事が済んだ後、夜のスポーツを楽しめる、そういうことにつながるのではないかというふうに私は考えるわけであります。そのことも含めてもう一つ積極的な答弁をお願いいたします。 ○議長(内田健児君) 山下総務部長。              〔総務部長 山下 坦君 登壇〕 ◎総務部長(山下坦君) ただいま御質問の分離といいますか、分割発注の実態について申し上げてみますと、何件ですという数字までは現在資料がございませんので御説明できませんが、基本的な考え方としましては、例えば公民館の建築あるいはコミュニティーハウスの建築といったようなことで分割のできるものにつきましては極力そういうふうにして発注するということを昭和57年度から実施しております。ただ、島地部等におきましてはいろいろ監督等の都合がございましてそこまで徹底しておりませんが、陸地部等につきましてはそういう観点に立って分割発注しておりますし、今後につきましてもその方向で進むということを申し上げておきます。 ○議長(内田健児君) 藤井教育長。              〔教育長 藤井英樹君 登壇〕 ◎教育長(藤井英樹君) 日常の活動が十分できる場がないので体育施設の夜の利用が滅っておるんじゃないかというふうな御意見でございますが、あるいはそういったことも原因の1つには数えられると思います。私たちも多少数字をもって説明してみたいと思いますが、特に野球場と庭球場のナイター施設の利用でございます。庭球場の方は若干増加の傾向にあるわけでございますが、野球場が激減しておるといいますか、3年間のちょっと中間の統計をしてみました。6月から8月までの3カ月間の実態を3年間比べてみたわけでございまして、お断りしておきますが、4月から10月までの全施設の利用ではないわけでございますが、同じような統計が必要であろうということで比べてみました。件数と時間数と人員を申し上げてみます。57年が野球場67件、134時間、1,493人、58年が52件、102時間、1,343人、59年が35件、70時間、870人ということで、57年より相当減っておるわけでございます。庭球場の方は57年149件、コートの数253コート、時間数が491時間、人員が1,590人、58年が162件、269コート、537時間、1,843人、本年59年が131件、208コート、395時間、2,214人と、こういう状態でございまして、特に野球場の場合に昨年、一昨年に比べまして本年の減少というものがいかがなものか。私たちも委託をしております吸江社の責任者の方ともお話をしたわけでございますが、本年の実態はそのようでございます。さらにまた、談話室の特に利用状況でございますけど、これも2年の推移を見てみましたが、57年が昼17件で916人、夜が29件で727人、58年が昼17件の645人、夜が25件644人と、合わせましていずれにいたしましても45、6件の1,200人から1,600人の利用もいただいておるということで、体育センターをつくる場合にやはりスポーツのそういった部の活動の拠点といいますか、会議の場をつくろうということで談話室という名のもとにあの部屋をつくったわけでございまして、先ほども申し上げましたように十分そういった施設、ここだけに限りませんが、いろんな施設がありますので御利用いただければそういったサークル活動の補いもできるのではないかというふうな考え方をしておるわけでございまして、参考までに数字を申し上げましたが、以上のような状況でございます。さらに私たちも体育関係の会議も定期的に持っておりますので、せっかくの御意見でございますのでいろいろ検討はいたしてみたいと、このように考えておりますので御了解をいただきたいと思います。 ○議長(内田健児君) 以上で三好幸治君の質疑を終結いたします。 続いて、藤井謹爾君の質問を許可いたします。 藤井議員。(拍手)              〔21番 藤井謹爾君 登壇〕 ◆21番(藤井謹爾君) 連日の会議で大変お疲れのことと思います。最後の質問者になったわけでございますが、私は通告いたしております2点につきまして市長に御質問を申し上げたい。なお、先ほどの三好議員の質問と重複する点もございますので、それは避けて質問をいたしたいと思います。 まず、私たちの日常生活の中で大抵の問題については一定のルールが地方自治においても同様でございます。地方自治とは何か、一口に申し上げますと、私たちのいわゆる身の回りの整理のことであり、私たちの日常の生活は県や市の仕事とかかわりなくしては一日も成り立っていかない。いわゆる「揺りかごから墓場まで」の言葉どおり一生のつき合いがあるわけでございます。地方自治の基本となるルールは地方自治法であり、地方自治体はこの地方自治法に基づいて毎日の仕事を行っておるわけでございます。また、民主主義の原点と言われておるのがこの地方自治であり、地方公共団体は原則として国の直接支配を受けないという団体自治、そしてまた地方公共団体の運営には選挙あるいは直接請求を通して住民が参画していくという住民自治、この2つが地方自治の大きな柱であると思うわけでございますが、制度的には都道府県や市町村の地方公共団体の自主性と住民の参加が保障されておるわけでございます。すなわち基本的には地方自治体は一国一城である、そして首長、いわゆる市長は一国一城のあるじであるということも言えるわけでございまして、私はこの観点に立って市長に質問を申し上げたい。 まず、質問の第1点でございますが、地元業者の育成、この件につきましては先ほど三好議員の方からも質問があったわけでございますが、市長のいわゆる基本姿勢として地元業者を育成し、地元業者を優先していくという立場、考え方、行動といったものが他の市に比べて非常に劣っているのではないかということをたびたび市内の業者から耳にするわけでございます。最小の経費で最大の効果を上げる、これは行政の基本でありますが、あわせて一国一城のあるじとして領民、すなわち市民の幸せ、市民の生活の向上を図る、これもまた政治責任であるということでございまして、特に公共事業の請負において市内に至るところで工事が進められておりますが、市内業者より市外業者の方が目立って多い。地元の業者はもう少し仕事を与えてもらえんのかという市民の言葉もたびたび耳にするわけでございます。もちろん先ほど市長が説明したように、本市で行われておるところの公共事業は千差万別、国が行っておる事業、県が行っておる事業あるいは事業団等いろいろの分野で行われておるわけでございます。そういったことを抜きにしても、先般新聞あるいはテレビ等で話題となった静岡市の河合市長が静岡市の特産であるサンダルが郵政省において三流官庁用だということで次官通達によってサンダル禁止令が出た。直ちに静岡の業者に命じて一流の改良したサンダルをつくって、それを市長みずから郵政省に乗り込んで奥田郵政大臣をして「これは一級品だ、役所に推薦しましょう」と言わせたといったような話題が報道されたことがございます。また、隣の井原市においては特産のジンズを市長みずから着用し、職員のいわゆる制服にして、また里庄町においては誘致企業の職員の採用、工員の採用あるいは物品納入業者に至るまで市内の業者優先といった強い姿勢を打ち出しておる。こういったいわゆる地方自治体の首長としての市民のあるいは町民の生活を守るためにあらゆる努力を重ねていくという姿勢、こういった姿勢がひいては市政への協力になり、市政への信頼になっていくということが言われると思うわけでございます。先ほど話題にも出ましたが、「サンライフ笠岡」の落成式においてあらっと、これぐらいな建物を笠岡市の業者ができないのかと異様な気持ちを受けたのは私ばかりじゃない。当日出席した多くの皆様が口をそろえて話し合っていたという事実、今の市長の説明で雇用促進住宅、雇用促進事業団のいわゆる権限内にあるといった答弁がなされたわけでございますが、これがお隣の里庄町であったならば絶対に一歩も後に寄っていないだろうと思われるわけでございまして、こういった点について市長の考え方を再応お聞かせいただきたい。今後笠岡市においても下水道事業あるいはし尿処理場あるいは笠岡湾干拓の公的利用、先ほどちょっと市長も触れられましたが、現在笠岡湾干拓の100億円以上にわたる事業投資の中で笠岡の企業体が仕事をしたといったものはいかほどあるか。現在でも聞くところによると1社が下請の下請の下請をやっておると。あとはすべてよその業者がやっておるというような状態であるということを耳にするとき、いま一歩市長の積極的な地元業者育成の姿勢を打ち出していただきたいとこいねがうのは私ばかりではないと思うわけでございまして、市長の所見をお伺いいたしたいと思うわけでございます。 続きまして、質問の第2点に入るわけでございますが、この問題につきましては私は常にこの壇上から再三再四繰り返してまいったわけでございます。私は議会に初当選さしていただきました昭和46年、当時は富岡沖地区はカサセイ道路を境として上流地区には市営住宅、県営住宅あるいは雇用促進住宅、本市の企業誘致第1号と言われるワコー電器、そうしたものが立地され、下流地区は水田地帯としてあったわけでございます。既にその当時、上流地区の下水あるいは雑排水は下流地区の用排水路に投入されておった。この状態を放置すると下流地区の水田は日ならずして悪水のために絶滅すると、行政の力において早急に用排水路の整備を図っていただきたいという地元住民の要望を受けまして私は第1回の質問をいたしたわけでございますが、そのときに当時の小野市長はこの地域の環境を守る、環境汚染を守ることは行政の責任であると、行政の手において上流地帯を開発したのだから行政の責任において下流地区の環境整備は図っていきますと、そのためには区画整理事業を進めていく積極的な対応を図っていきますとはっきりとこの議会において明言をいたしておるわけでございますが、自来十数年を経過した現在、もはや手のつけられない状況になっておるわけでございます。カサセイ道路より上はもちろんのこと周辺から周辺から宅地造成されている。真ん中地帯の水田は稲をつくるにしても悪水のためにできない、入るにしても耕運機も入らない、最悪の事態に立ち至ったわけでございます。そして、区画整理事業を推し進めていくにしても許容面積の10ヘクタールを割るといった状態に立ち至っておるということでございます。私は昭和57年の12月議会において、この区画整理事業をやるのかやらないのか、やれる見通しがないんなら別途方策を考えなければいけない、時の塩田都市計画部長に申し上げ、以来富岡地区の区画整理事業については一切言わないとこの壇上から申し上げたわけでございますが、既に2カ年なすこともなく経過したわけでございます。 そこで、私は今回別の角度から質問を申し上げたい。まず、先ほどからくどくど申し上げておりますように、富岡沖地区のいわゆる環境を整備していくと。現在では既に上流の住宅地区内においても排水不可能、排水不良といったことで住宅地内においても環境が悪化しておると。この現況を打開し、改良していくためにはもはや排水路の整備以外にはない。区画整理事業で対応しますらあというようなことを言って時を稼ぐときではない。一刻も早く排水路の整備改良が緊急の急務であると思うわけでございます。幸いにして下流地区の番町地内における水路、いわゆる潮入川の改修工事が、これは下水道改良事業として数年前から着手され、ごらんのように旧富岡土手までは完成したわけでございますが、この潮入川、旧富岡地内の遊水池あたりまでが潮入川の事業計画範囲内だと聞いておるわけでございますが、この潮入川と並行していわゆるワコー電器から三宅医院の裏を通って樋守水門に至るこの幹線水路、この整備を早急に打ち立てていただきたい。これは既に私は昭和49年にこの整備促進を申し上げておるわけでございますが、既に10年たったわけでございますが、この整備計画をいかに考えておるのかということでございます。それと、あわせて東旧富岡堤防あるいは中間地区に昔のいわゆる用排水路があるわけでございますが、これをあわせて整備、拡幅していくということによって排水関係はほぼ改良されていくと。あわせて基幹道路を、これは地権者のいわゆる協力なくしてはできないわけでありますけれども、積極的な行政指導によって基幹道路を計画していくという方法以外に手のつけようがないのではないかと私は思うわけでございますが、この点いかに考えておられるのかお伺いいたしたい。 なお、この際はっきりとけじめをつけておきたいのは、数年来叫び続けてきた富岡沖のいわゆる区画整理事業は行政のいわゆる消極性と地権者のいわゆる協力がないということでもはや不可能であると私は断言せざるを得ないわけでございますが、当局としてはこの点についてどのように考えておるのか。不可能であるならば区画整理事業を放棄、別途いわゆる地区の改善策を打ち立てるべきときが来ておるのではないかと思うわけでございまして、この点についてもはっきりとした当局の考え方をこの際お聞かせいただきたいと思うわけでございます。 以上2点につきまして御質問をいたしたわけでございます。適切なる御答弁を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(内田健児君) 約10分間休憩します。              午前10時2分 休憩              午前10時19分 再開
    ○議長(内田健児君) 休憩を解いて会議を再開いたします。 藤井議員の質問に対し当局の答弁を求めます。 渡邊市長。              〔市長 渡邊嘉久君 登壇〕 ◎市長(渡邊嘉久君) 先ほどの藤井議員さんの御質問にお答えをいたしたいと思います。 まず、第1点の地元業者の育成について大変厳しい御意見を交えての御質問をちょうだいいたしたわけでございますけれども、それにお答えいたしたいと思うわけでございますが、先ほど三好幸治議員さんの御質問総務部長の方からお答えをいたしたことと重複をするわけでございますけれども、お許しをいただきまして重ねて私の方から答弁をさしていただきたいと思います。昭和57年度の市内業者の登録業者の指名業者数、落札業者数、これを御参考までに総務部長が説明を申し上げたわけでございます。登録業者の数でございますが、もちろんこれは市内業者の登録業者の数が77社、そのうち指名業者が62、落札業者が51となるわけでございますから、登録をした市内の業者の85%が指名をされ、そして66%が何らかの形で笠岡市から工事を請け負ったことになっておるのがこの57年度の状況であるわけでございます。そこで、先ほど藤井議員さんの方から地元業者の育成についての市長の政治姿勢ということで非常に厳しい御意見をちょうだいしたわけでございますけれども、私にいたしますと全く私の夢にも思っておらないような御質問をちょうだいいたしたわけでございまして、むしろ具体的な例を拝聴いたしたいと、このような思いがいたすわけでございます。例えて申し上げますならば、ただいま申し上げましたような市内業者の方々が笠岡市にかかわりのある工事を何らかの形で行っておるのが非常に多いのが最近のここ数年来の例でございます。したがって、例えば県内の大手あるいは県外の大手、そうした業者の方々に指名をするといったようなことは、笠岡市から申し上げますならば下水道事業でのいわゆる汚水管渠、これは御承知のようにセミシルド工法といった特殊な工法を持っておりますがために市内の業者では今までは対応のできるその能力のある業者が全くいなかったということから、これはそうした設備と能力を持っておるところの大手の業者を指名せざるを得なかったということでございます。それ以外については地元業者を中心に指名をし、そしてまた地元業者が落札をし、工事を執行しておるというのがここ数年来の状況であるわけでございまして、笠岡市の立場から申し上げますならば、これ以上市内の業者の育成ということの方法がいかな方法でとれるかということを非常に私自身が疑問にも思うわけでございますし、全く私どもとしては率直に申し上げまして思いに反する不愉快な御質問をちょうだいしたという思いがいたしておるところでございます。したがいまして、もし御質問があろうかと思うわけでございますけれども、ありましたら私の方からまたお答えをさしていただきたいと思います。 続きまして、御質問の第2点の富岡沖地区の環境整備についての御質問でございます。この件につきましては藤井副議長から先ほどお言葉がございましたけれども、たびたび御質問がございまして、今回でたしか5回目ではなかろうかというように感じておるわけでございますけれども、またこの件に関しましては最近も地元の宅地所有者、すなわち住民サイドからの要望もいただいておるところでございます。しかしながら、今さら申し上げるまでもないわけでございますが、この地域は古い時代の干拓地でありまして、水分の多い低地でありますために根本的な解決といたしましては下流から排水ポンプを含めて勾配を取って改良していく以外に方法がないことは現状の湛水状況からしてもおわかりをいただけると思うわけでございます。御質問のように、公共下水道事業によりまして下流のポンプ場と11番町から旧樋守樋門の間の約1,050メートルにつきましては、昭和53年度に雨水ポンプ場の設計に着手して以来、終末処理場の造成工事を含めた工事を含めまして6年の歳月で16億1,700万円という巨費を投じて昨年度立派に完成をいたしました。決して私どもとしては放置をしておったわけではございませんで、笠岡市としてもできるだけの努力を払ってきた、そのように私どもとしては考えておるものでございます。 そこでさて、この上流の富岡沖地区の整備でございますが、引き続き旧樋守の樋門のあった所から上流に向かって整備を進め、御期待にこたえたい、このように考えておるわけでございますけれども、大変残念なことにこの地区につきましては公共下水道事業の第1次認可区域には含まれておりません。今年度は第1次認可区域の整備の進捗状況から見ましてまだ多少無理な状況にあるわけでございますが、建設省へお願いをしてこの富岡沖を含めました全部の富岡、絵師、横島、入江並びに西大島の一部につきまして第2次認可を受け、公共下水道事業によって幹線排水路を整備をしてまいりたい、このように考えております。この地区につきましては農業用地との関連施設について十分配慮しながら進めていくことが必要でございますので、特に関係者の方々の協力を得て取り組んでいきたい、このように考えておるものでございます。いずれにいたしましても地域の実情に合わせた汚水管渠、雨水渠の整備が必要でございますから、地域の整備の進捗に合わせた施工年次とならざるを得ないと考えておるものでございます。 さらにまた、富岡沖の区画整理事業の見通しということでございますが、これはまた私の方から重ねて申し上げるまでもなく、富岡の沖については国道、県道の通過、それからまた県営住宅、市営住宅、そうしたものの立地のされました後、環境が悪化をし、この地区に道路の十分なものがないことから国道、県道等に沿った土地はほとんど宅地化をしつつあるわけでございますけれども、それに従って中の農地が荒廃をしておりますことは、これはおっしゃいますとおりでございます。しかし、昭和40年代の終わりから昭和50年代の初めにかけまして笠岡市といたしましても組合施行の土地区画整理の働きかけを行い、以来機会があるごとに地権者の方々に話し合いを続けてまいったところでございますけれども、減歩率が非常に多いといったような関係から組合設立に至っておらないのが今までの経過であるわけでございます。樋守土手、国道、県道、カサセイ道路、それから樋守市営住宅に囲まれた地区につきまして考えてみますと、概略これから申し上げるようなことになろうかと思います。総面積でございますが、11万9,150平米、そのうち遊水池が1万2,783平米、パーセンテージで申し上げますと10.7%になります。それから、水路が4,191平米、これが3.5%、道路が4,571平米で3.8%、こうなるわけでございまして、他の地区に比べて道路が非常に少ない。そして、遊水池及び水路が合計で今申し上げましたのが1万6,974平米でございまして、全体の約14.2%を占めておるわけでございます。したがって、他の地区から見ますと非常に有利な条件というように考えられますけれども、上流の国道以北、国鉄以北の土地についても未整備でございまして、遊水池をすべてこの地区で消化するということは非常に困難ではなかろうかというように考えるものでございます。いずれにいたしましても道路、公園、水路、そうしたものの用地として必要な公共減歩は大抵の地区で30%ぐらいを必要といたしております。建物の移転等も幾らか必要になるわけでございますので、水路の工事を笠岡市でできるだけお手伝いをするということにいたしましても相当な減歩を必要とするものでございます。したかって、何といたしましても権利者の理解ということが先決であろうと思うわけでございます。市街化区域内でもございますし、また、さきに申し上げました雨水、汚水の整備の上でも道路が必要でございますので、今後さらに努力を重ねてまいる所存でございますのでひとつ御支援を、御協力をお願い申し上げる次第でございます。 ○議長(内田健児君) 藤井議員。              〔21番 藤井謹爾君 登壇〕 ◆21番(藤井謹爾君) ただいま市長より答弁があったわけでございますが、第1項の問題について非常に市長は憤慨をした答弁であったわけでございますが、私の言わんとするところは地方自治体はもちろん地方自治法に基づいて条例を制定、それぞれの事業が推し進められておるということであり、建設事業についても指名業者のいわゆる資格にのっとったものがいわゆる指名競争入札によって落札していくという一連の手続のもとに業者が確定をされておるということでございまして、そのことについて私たちがとやかく申し上げることはございませんが、いわゆる地方自治体の長として地元の業者のいわゆる優先的な方策を考慮するとか、あるいは先般54年度には笠岡市の建設工事の共同企業体といった制度を制定して、大手業者に対抗し得る制度も設けた。このことについては市長としての功績であり、地元業者育成のいわゆる基本姿勢である。このことについては高く評価するわけでございますが、もう少し一歩踏み込むと、先般共同企業体において相生墓園のいわゆる造成工事がなされた。地元業者育成という名のもとに共同企業体に請け負わしたと。ところが、その下請、2次、3次の下請は福山の業者がやっておるといったようなケースも若干見受けられた。そこら辺にやはり行政としてかゆいところへ手の届くといったやはり指導等がなされてほしいと願うわけでございます。また、これは工事請負でなしに市民病院のいわゆるゴキブリ、ネズミ退治等においても、わずか年間十数万円のいわゆる防除についても、市内業者と岡山市から来ておる業者とがわずか5,000円ぐらいの相違で岡山の業者に落札されたと。年間岡山から通ってくる。毎月1回来ても12回来ないかんと。そういったことの交通費からいくとそろばんに合わんじゃないか。それでもわずか5,000円違いで私は外れたんですが、市のいわゆる入札制度というものはどういうようになっておるんですかというような問題が業者から訴えが来るというようなこと。これは一例でございます。そういった問題を眺めてみるときにやはりひとつ市としての姿勢というか、地元の優先というようなことが何とか考えられんのじゃないか。ただ条例に従い、制度に従って事業を進めていくと、危ない橋は渡らんといったようなことでは済まされんのではないかというような気持ちがするわけでございまして、隣の福山市あたりは大手業者が地元業者の下請をしておるんだと、これはいろいろ制度的にもあるいは手続的にもいろいろの方策があってそういうような事態になっておるんだと思うが、観念的にはそういったことを聞くと、やはり自治体自身が地元市民を優先していくという細かい配慮がなされておるんかなあというような感じがするわけです。そういった観念論的な気持ちから市長の意向を打診したということでございまして、市長が不愉快な質問であると、この壇上から答弁をするといったことに対してはあえて私は反論を申し上げたいと思うわけでございます。 2番目の富岡地区の区画整理事業、これは私がもはやこの席でくどくど申し上げますまでもなく現状においては区画整理事業といったものはもはや有名無実だと、実現は不可能であるということでございまして、市長は繰り返して区画整理事業を進めていきますと、地元住民のいわゆる御理解がいただきたい、これは小野市長時代から十年一日のごとくこの壇上で答弁がなされておったその繰り返しでございます。だから、私が先ほど申し上げましたように、この際この点についてもはっきりとしておきたいと。住民の協力が得られる見通しがあるならば既に今日立派に区画整理事業が完成しておるということでございます。また、年を追うごとに市はいわゆる市街化区域ですとして設定しておると。住民からいわゆる宅地の申請が出ると許可をせざるを得ないということで手近なとこから既にこの10年来3割以上の宅地造成がなされた。そして今回、区画整理事業を着手しようと、入ろうということになれば、その宅地造成され、家が建ったその人たちまで減歩をしなければ区画整理事業は成立しないと。既に宅地を建って庭をつくったものが区画整理事業するんだからおまえはこの何坪だけは減歩して出せと言っても、これは絶対に応じない。区画整理事業は組合事業であるので住民の総意の賛同がなければ実現できないということになれば、これはもう不可能であるということは目に見えておるわけで、そういったことを踏まえて今なお区画整理事業を住民の協力を得て推し進めていきますという答弁をこの壇上からするということ自体に区画整理事業、富岡沖地区にかける行政の姿勢といったものがなまぬるい、おざなりであると断言してもはばからないと私は思うわけでございます。だから、この区画整理事業をもうできませんとはっきりと旗をおろして、できないとならばいかにやってあの地区の整備を図っていくかという方策を今後住民との対話によって図っていくという姿勢がいわゆる生きた行政であると申し上げるわけでございます。できもしない、実現も見通しのないことを十年一日のごとくその場逃れの答弁の繰り返し、このことが市政不信につながっていくということにあるわけでございまして、その点再応の所見をお伺いしたいことと、それの対応策としていわゆる基幹排水路、基幹道路、こういったものの事業設定を一日も早く地元住民との了解によって着手していただきたいということでございます。このことは私が申し上げておるのでなく、地区の住民の地権者の叫びでもあると受けとめて返答をいただきたい。具体的に申し上げますと、富岡沖9丁目、うちの娘がよそから帰ってきた。家を建てたいんだと、しかし入るに道がないと、どうにもならんのだと、どうにかしてほしいというような地権者の訴えがあるわけでございまして、道に近い所はどんどん埋め立てをして家を建てている。入るに入れない。中間地帯はいわゆる陸の孤島と、宝の持ちぐされだと。しかも、稲をつくるのには悪水で稲もできない。しかもそれの原因者、そうした事態を起こした原因者は市の当局であると、これは小野市長がこの壇上からはっきりと明言をしておる。そうしたものを考え合わしたときに一刻も猶予ができない事態であるということから強く主張をいたしておるわけでございますので、そのつもりで御返答をいただきたい。 ○議長(内田健児君) 西建設部長。              〔建設部長 西 桂一君 登壇〕 ◎建設部長(西桂一君) 建設部長の方からお答えするのはどうかと思いますけれども、私の方からいろいろ具体的な話が出ましたのでお答え申し上げたいと思います。 かねがね議員さんは確かに富岡沖問題につきましては非常に熱心に取り組まれておったということはよく承知いたしております。そういう中で私の方から提言申し上げましたのは御承知のように現在笠岡市駅前の区画整理をやっておりますが、そういうふうな場所柄と、それから富岡沖というものはこれから発展するであろうという地域でございます。市内には御承知と思いますけれども、駅前の区画整理を含めまして8地区の区画整理事業を行ったり、あるいは現在完了しとるものもございます。そういうふうな中でやはりその行った時点の特に問題がございますのは御承知のように地権者に対する負担の問題、言いかえますと減歩でございますが、やはり50年代以前のやられた地区の減歩率と現在行っておられるもの、また継続中のものを見てみた場合にやはり相当数字的な差がございます。言いますのは、50年以前にできました例えば県境付近にありました坂里の区画整理組合がやった開発、また生江浜の土手内の区画整理、これ等面積は多少小そうございますけれども、やはり減歩率が30%ぐらいで保留地あるいは公共減歩を含めまして済んでおります。ところが、その以後にできました組合施設等の内容を見てみますと非常に減歩が高くなっておるという状況でございます。これは数字を踏まえて申し上げますとどうかと思いますが、例えば生江浜の旭が丘、あのあたりを見てみますと79%というような減歩率になっておるわけでございます。これは非常にその当時、言いかえますと48年時点にこの計画を立てたときに厳しい条件のもとに対応いたしておりますことからこのような減歩が多いというものでございます。言いかえますと、いろんなもろもろのその公共施設の整備条件というものを非常に厳しく申し上げておる関係からそういうようなものの負担が地権者にかかっていっているということでございます。特に最近工事をやっております梨本でございますが、これはちょうど中尾フィルターの西側の準工業地域の中でございます。準工地域でございますからこれは本当は住宅地区とは違いまして区画割も大きいわけでございますけれども、そういうような地区でさえも50%を超すというふうな減歩率でございます。そういうふうな中でもその地域の方々の権利者の方は仕事をやっていこう、あるいは我々の土地を高度利用していこうという気持ちで取り組んでおられるということでございます。現在計画されてどうしようかというふうに非常に案じておられる区域がございます。大井の土地区画整理組合が行っておるというものがございますが、面積も45ヘクタールをもって計画されておりますけれども、これあたり60%を超すだろうというふうな滅歩見込みでございます。それでもやっていこうと。言いかえますとその行政サイドでやんなさいやんなさいというふうなものとそうでないもの、言いかえると権利者の方々が自発的にやられるものといろいろあると思います。この富岡の例は先ほども御指摘のように、当時の市長が市の責任においてそういうものに対する対応を考えなければなりませんということを申し上げておるようでございますけれども、しかし、現在の段階で笠岡市がでは富岡の地区を事業主体となってやるということはこれは不可能でございますと私は思います。したがって、あくまでも組合によりますところの区画整理事業のところによるんだろうということでございますが、一番当初投げかけたものは非常に減歩も大きいということでございますが、これは先ほど来申し上げていますように、その区域内の施設の整備に必要な土地あるいはそれを整備するために必要な経費の持ち分に対する減歩等々で非常に減歩率も多く、高くなろうということが考えられるわけでございますけれども、そういう中でやはりその地域の方々が土地の高度利用を図ろうとされる場合には何といいましてもこの事業による物の考え方で進めないととてもこの地域を開発するということは非常に難しいというように思います。そこで、現在の考え方を申してみますと、御承知のように地区内の俳水路、特にこの排水路につきましては限定されました11ヘクタールの区域内の方々だけの責任でそのような水路になっておるんじゃないということでございますから、2、3年前からその幹線水路につきまして行政としても何ぼか対応いたしております。これはやはり背景に何があるかと言いますと、区画整理を行う場合とした場合にそういうふうなものの先でのことを見通した一つの物の考え方に立って取り組んでいるということを申し上げておきます。そこで、先ほど市長も言いましたように、なおそれでもなかなか単独でやる場合には進みませんから、できれば公共下水道の認可区域に入れて、そしてできるだけ国の補助を受ける中で対応していこうという心づもりできょうの御答弁を申し上げた中で1、2のものをセットしてのお答えでございます。したがいまして、この席で直ちにそれをやめますということは申し上げませんけれども、方向とすればそういうふうなことを再度お願いしていきたいというふうな気持ちを持っていることを申し上げておきます。ただ、先ほど具体的に出ました私土地に建築する場合の問題等もございましたが、そういうふうな場合にでは行政でそんなら現在あの地区を用地買収方式で道路をつけられるかいうと、これも問題がございます。じゃ市の買収単価で応じていただけるかということになりますと、とてもそのような話はできないということも重々承知いたしております。そういう中でございますからやはり皆さん方にその痛みを分かち合っていただいて、この地域の開発に対応していくのが現段階での考え方ではなかろうかというふうに思っておりますので、笠岡市はやめたということでなしに、組合の方々がもう一遍考えてみようという気持ちになっていただくということをひとつお願いを申し上げましてお答えといたします。 以上です。 ○議長(内田健児君) 藤井議員。              〔21番 藤井謹爾君 登壇〕 ◆21番(藤井謹爾君) 再々質問でございますが、ただいま建設部長の方から富岡地区における区画整理事業の取り扱いについての具体的な答弁があったわけでございますが、もちろん区画整理事業は地権者が行うわけでございまして、市の行政責任だと言いながらもやはり地権者がやる気がなければこれは不可能であるということでございます。あわせて減歩等についても詳細な説明があったわけでございますが、富岡地区内においては小野市長在任当時から富岡地区には従来から遊水池がある、この遊水池を減歩に上乗せしていくということになれば他の地区よりは減歩率が低いといったような説明が繰り返されてきたわけでございますが、それでもなお同意せずに今日を迎えた経過があるわけです。だから、今後どのような方策を講じようとも見通しとしては区画整理事業は実現は難しいと。しからば、ただいま建設部長が答弁をされたように、いわゆる排水路あるいは道路の計画の区画整理事業の将来の見通しに合わせてやるといったような答弁であったが、そういった方式をとらざるを得ないだろうと、今すぐ旗をおろせないだろうということはわかりますけれども、本音としてはやはり区画整理事業といったものは地権者からも声は上がらず、まとめる者がいないとするならば、やはり排水関係に着手し、また先ほど私がくどくど申し上げましたように、上流地区の住宅地内の排水さえ既に整備不良になっておると、下へ流れんのだから当然上の地区も停滞してくると、その住宅地内の排水整備もやらにゃいかんと、これは遠い将来には下水道が入ってくるからその時点ではよくなるであろうというような苦しい答弁を私たちは地元の住民にはしておりますけれども、そういうことでは行政責任は済まんということでございますので、ひとつ前向きに取り組んでいただきたいということを申し上げまして私の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(内田健児君) それでは、以上で藤井議員の質疑を終わります。 以上で通告されておりました一般質問は終了いたしました。 お諮りいたします。 一般質問を終結いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 御異議なしと認めます。よって、一般質問を終結いたします。 約10分間休憩いたします。              午前10時54分 休憩              午前11時12分 再開 ○議長(内田健児君) 休憩を解いて会議に入ります。          ────────────────────── △日程第2 諸議案質疑以下 ○議長(内田健児君) 日程第2、諸議案の質疑以下に入ります。 議案第86号昭和59年度農業共済無事戻し金の支払いについてを議題といたします。 これより質疑に入ります。 ただいまのところ質疑の通告はありません。質疑ありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております議案第86号は委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 御異議なしと認めます。よって、議案第86号は委員会の付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 討論を終結いたします。 これより議案第86号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 御異議なしと認めます。よって、議案第86号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第87号新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更について、議案第88号新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更についての2件を一括議題といたします。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第87号及び88号は委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 御異議なしと認めます。よって、議案第87号及び88号は委員会の付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 討論を終結いたします。 これより議案第87号及び88号を一括して採決いたします。 お諮りいたします。 両案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 御異議なしと認めます。よって、議案第87号及び88号は原案のとおり可決されました。 この際、議案第89号笠岡市議会議員等給与に関する条例の一部を改正する条例についてから議案第91号笠岡市国民健康保険条例の一部を改正する条例についてまでの3件を一括議題といたします。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第89号から議案第91号までの3件は委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 御異議なしと認めます。よって、議案第89号から議案第91号までの3件は委員会の付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 討論を終結いたします。 これより議案第89号から議案第91号までの3件を一括して採決いたします。 お諮りいたします。 議案第89号から議案第91号までの3件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 御異議なしと認めます。よって、議案第89号から議案第91号までの3件は原案のとおり可決されました。 次に、議案第92号昭和59年度笠岡市一般会計補正予算(第3号)から議案第95号昭和59年度笠岡市下水道事業特別会計補正予算(第2号)までの4補正予算議案を一括議題といたします。 これより質疑に入ります。 質疑の通告がありますので順次発言を許可します。 22番菅本國一君。              〔22番 菅本國一君 登壇〕 ◆22番(菅本國一君) 補正予算で24ページ農林水産業費、工事請負費400万円、築いそ設置工事ほかですが、19節の2,200万円、新沿岸漁業構造改善事業補助金、漁業振興特別対策事業補助金2,299万円、この件に関して私はお尋ねしたいと思います。 御通告申し上げておるのは市長となっております。私はこの件に関してはただ単に築いそ設置工事ほかの漁業振興に関する問題でないと、このように理解しております。と申し上げますのは、海砂採取と一方では海底を荒らして魚族のすみにくい、漁業のしにくい状態を醸し出しながら、一方では莫大な財政を投じてこれの振興を図ろうという点について矛盾点があるのではないかということから両部にまたがると思います。農林水産なら当然産業部長の所管であろうかと思います。しかしながら、こと海砂利の採取ということになると建設部長の所管であると、この2人の方からおのおの異なった立場から御答弁をいただくのはどうかと思いまして、この際その最高の責任者である市長から御答弁をいただこうと、このように思って通告申し上げておるわけでございます。その点御理解を賜りたいと思います。 環境保全とかいろいろやかましく言われております。特に最近の傾向を見ると、各河川が河口ぜきを行っております。したがって、砂というものの流出が非常に少なくなって海浜は日に日に洗われてくると。それが証拠には私たち若き世代には冬風が、西風が吹くとたちまちにして防波堤あるいは護岸等には砂が堆積しておったもんです。ところが、現在はそれと反対現象を起こしつつある。これらが洗われて既に根の方まで出ておると、あるいは外浦方面も私はその例に漏れないと思うんです。そのように海岸保全ということは国土を守る上からいうても、あるいは環境保全の面からいうても非常に大事な問題であろうかと思います。昨日もこの点に酒井議員が質問をされましたが、何か不得要領のことで終始したように承知いたしております。これは一般海域ですからもちろん御説明をいただくまでもなく県の所管でございます。しかし、こと海砂を採取するということに関しては地元の笠岡市長に同意を得なければならないと、このような仕組みになっておると思うんです。そこで、同意を求めに参っておるようでございます。これは昨年の9月もあるいはことしの3月にもこの点についてはいろいろ議論をいたしております。そしてその結果、条件とまではいかないけれども、今後十分な環境調査をしてでなければいけませんよと、県にその点は強く申し入れてくださいよと、このような条件がついてこの3月に同意を了承しておるという経過があるわけです。ところが、またぞろそれをここに持ち出してきておる。これは市長にですね、私は昨日の答弁を聞いておるとどうも納得いかないのは、県から同意を求めてきとるんで漁協も同意しとるし、これはもうやむを得んのだと、このような御発言であったかと思います。しかし、基本的に考えて漁業組合が私は同意どころか率先してこの海砂を取らすような仕組みになっておるというのが私は現状じゃろうと思うんです。言いかえれば業者と結託して海砂を採取することによって自分の懐に金が入ると、漁業をもって業とするんでなくして、砂を取って、そして懐を、収入をふやすと、こういう仕組みに現在の全部の漁協とは申しませんけれども、一部の漁協はそのような仕組みになっておると私は思うんです。そして海底を荒らしほうだい、大きくがぼっと穴のあいた所で正常な漁業は私は営まれんと。一方ではこれの保全策として200海里施行後捕る漁業から育てる漁業へと移行しておるということは私は否定いたしません。非常に水産資源の乏しい我が国においては育てる漁業が今後非常に大きなウエートを占めてくるということは否定するものではありませんけれども、一方では漁業組合みずからがそのような海底を荒らすことに同意し、金を一方でもらい、さらに一方では漁業振興の名において莫大な国、県、市の乏しい財政から補助して漁業振興をやると、私は行政の矛盾も甚だしいというように思います。市長の御答弁によると、そうはいうても笠岡市もセメントも使や砂利も使うんですから、よそからばっかり供給を仰いで地元から一つも出さんというのはいかがなもんかと思うんで同意せざるを得んと、こういうようないつも終始した御答弁でございますけれども、国土は荒れに荒れておると、それに拍車をかけるような今回の措置に対しては私はいかがなもんであろうかと。それに加えて補正予算にも計上されておりますように、このような莫大な農林水産業の振興のために投資をされようとしておる、そこに私は非常な大きな矛盾を感じると、こう思いますので、今後の海砂利採取──この振興問題に私は基本的に反対するものではありません。さきにも申し上げましたように、今後育てる漁業がいかに大事になるかということは十分理解いたしております。しかし、一方では荒らしほうだい、やりほうだいを容認しながら、一方ではそのような金を使うことは矛盾ではありませんかという点を私は御質問申し上げておるわけでございます。その点よろしく明確な御答弁をお願いしたいと思います。 そういうことで、一般会計補正予算に対して市長の的確な御答弁をちょうだいいたしたいと、このように思っております。 ○議長(内田健児君) 菅本議員の質疑に対し答弁を求めます。 渡邊市長。 ◎市長(渡邊嘉久君) 菅本議員さんのただいまの補正予算の質疑に、特に水産業総務費の中で工事請負費、築いその設置工事に絡みましての御質問にお答えいたしたいと思います。今お尋ねの水産業総務費の工事請負費400万円、この築いそ設置工事と海砂採取の関係ということでございますが、築いそ事業の目的でございますけれども、これは築いそには小形、小さい魚類、メバル、チヌ、そうした小形魚類のよいすみかにもなるわけでございますけれども、例えばタコであるとかナマコといったようないわゆる根づき資源、これの増大を図る、そうして漁家経営の安定に資するということがこの事業の目的でございますことは御承知のとおりでございます。ことしの補正予算でお願いいたしております内容でございますが、本年度は約1,000立米、これを計画をいたしており、花崗岩の雑割石、これを1個が大体500キロから1トン、その程度のものを沈没をさそうということでございまして、その実施をする予定場所は真鍋島の南東にございますが、数珠石の沖約100メートルぐらいの所、そこに予定をいたしておるわけでございます。事業名を正確に申し上げますならば新沿岸漁業構造改善事業ということでございます。この400万円でございますが、財源からいたしますと国が6分の3、県が6分の2、市が6分の1という内容になっております。それからまた、海砂採取ということで御質問をいただいたわけでございますけれども、これは昨日酒井議員さんからの御質問にお答えを申し上げましたけれども、あのときのお答えといいますものは公共事業を推進をする立場といいますか、そういう立場から私の方から御答弁を申し上げたわけでございますが、ひとつ基本的なというお言葉を使いましたけれども、いわゆるこうした漁業の従事者にとりまして基本的な考え方を申し上げてみますと、いわゆる漁業権の権利者、そうした方々が漁場の区域内で漁業の生産に比較的支障のない区域、そうした行為であるから海砂の採取というものにそれぞれ、権利者にもいろいろございますが、そういう権利者の方々が同意をされておるという考え方をいたしておるわけでございます。ただ、これはお話ございましたように、昨年からいろいろと経過もあるわけでございますので、私どもといたしましては今申し上げましたような両面に立って議員の皆さん方とも協議をしていきます中で措置をいたしたい、このような考え方を持っております。 以上でございます。 ○議長(内田健児君) 菅本議員。              〔22番 菅本國一君 登壇〕 ◆22番(菅本國一君) 抽象的な御答弁で、今後どのようにされるかというようなこともあいまいなようでございます。昨日酒井議員も質問された人工干潟、これとても廃土、廃石をよそから持ってきて、しかも入れるのに、そこへ投入さすのに1立米600円もの金が特定の人の懐に入っておるというようにうわさされております。そのように海は農民が持っておる我が土地よりなおかつ権利があるのかどうなのか私は非常に疑問を感じます。掘りほうだい、取りほうだい、捨てほうだい、人がやるのには金を出さねばいけんと、自分が金を取ってやるのはもう自由であると、このようなことと漁業振興とには私は大きなかかわり合いがあると思う。漁業を保護し、振興しなければ国民食糧の面からいうても重大な影響を及ぼすであろうということはわかるけれども、このような漁業村特定の漁業者のわがままが許されてよいのであろうかどうかということに私は大きな疑問を持っておるものの一人でございます。しかも、最前から申し上げるように、国土保全の面からいっても漁業者とすればまあ余り支障がないんじゃから掘ることに同意しようということは、これが自分に一銭も金が入らんのであって、漁協が自発的に同意するというならそれは私は理解できる。自分に金が入るからこそ彼らは同意しとるんですよ。金をもらうための一つの手段でありますよ、これは。絶対に間違いないと私は思う。年々荒れほうだいになりつつ海岸線をいかに保全するかということは行政にとって大きな私は課題であろうかと思うんです。それをあえて議会の強い反対にもかかわらず年2回、3月と9月には市長は同意をつけられて、それを県の方に送付されております。この際に私は原点に立ち返って十分検討をしていたたき、そして、本当に美しい笠岡、そして海に浮かぶ島々、いわゆる諸島を海岸から守るべく私は行政の責任において立ち上がらなければならない時期に来ておるのではないかと、これを年々歳々無制限に繰り返された場合は今後島地部あるいは陸地部の神島周辺も大きな影響を私は受けると思うんです。そこで、昨年来から問題になっておる環境調査というものがお願いはしとるけれども県がいまだにやっておらないと、こういう先日のお話でしたが、それならばそのように私は県に意見具申をしていただきたいと、このように思います。笠岡市議会の意向等は非常に厳しいと、さきにも申し上げておるように、環境調査を十分して、これなら大丈夫じゃということでなければ笠岡市長としても同意はできないという旨の文書でも口頭でもよろしいが、県に強い姿勢でもって申し入れるだけの決意がおありになるのかどうか。ひとつ早うやってくださいよと、議会の方がやかましゅうていけませんけという程度のことは申し入れられておるんであろうかと思いますけれども、このような強い態度で強い笠岡市、強い意思の笠岡市の市長としての表明がなされる御用意があるのかどうかということを重ねてお尋ね申し上げます。 ○議長(内田健児君) 渡邊市長。              〔市長 渡邊嘉久君 登壇〕 ◎市長(渡邊嘉久君) 菅本議員さんの再質問にお答えいたしたいと思います。 ただいま御発言のありました要旨につきましては、たしかちょうど1年前ですか、昨年の9月のやはり下旬であったと思いますが、岡山で開かれました委員会に出席をいたしまして、その席で私の方から県の方に要望しておると、そのことはもちろん議会の皆さん方の御意見というものは非常に厳しいものがあるといったようなことを申し添えての要望を申し入れておるということでございます。今月もまたあるわけでございましょうし、その席は私が出席するかどうかわかりませんけれども、重ねてそういう点での意思の表明というものはいたしておきたい、このように思います。それと、これはたびたび委員会などで申しておるわけでございますけれども、この海砂の採取にとっては県としても全体的な傾向としては規制をするという意向であって、それが年々実現が図られておるということは、今ちょっと手持ちを、資料がございませんけれども、全体的に締めつけをやっていくという傾向にあり、それがまた実現をしておる。そしてまた、主に海砂採取を行われておる海域でございますけれども、これは笠岡沖、それから玉野沖、これは児島沖といいましょうか、大体そこら辺のところと西大寺沖あたりが少しといったような状況であるわけでございまして、そうした件についてそういうものを他の市としてはこうした議論が出ておるかどうかつまびらかにしておらんわけでございますけれども、そういう点もあわせて県の方の調査をする中でさっき申し上げましたような笠岡市の強い意向ということは表明をしておきたい、さように思います。 ○議長(内田健児君) それでは、続いて13番谷本丞作君の発言を許可します。 谷本議員。              〔13番 谷本丞作君 登壇〕 ◆13番(谷本丞作君) 私は議案第92号一般会計の中で17ページ、22ページ、26ページにわたります3点について簡単な質問でございますので、担当部長の御説明をよろしくお願いいたします。 まず、1点目の17ページ、総務費の中で提案説明にもありましたように、西本町を中心とするコミュニティーハウスの建設が補正予算で提案をされておるわけであります。私たちは所属の委員会にもおりませんし、内容等十分承知をしておりません。したがって、この補正予算を見ますと地質調査であるとか、あるいはその他関連する予算が計上されております。その西本町郵便局跡地に建設する内容等について具体的に説明をお願いをしたいというように思います。 2点目としまして22ページの農林水産業費のうち農業用施設改良費委託料として調査委託料500万円が計上をされております。恐らく尾坂池についての地元からの非常に危険な堤防であるということから、その修復の陳情が出て、それを採択しておるという経過がありますから、恐らく尾坂池ではないかというふうに思いますが、調査委託料としては500万円という非常に大きな金額でございます。したがって、その調査というのは一体どういうふうな調査がされるんだろうかというような内容をお聞かせを願いたい。さらに、この尾坂池は先ほども言いましたように堤防が非常に危険性があるということから下流が心配をいたしておるわけです。私がおります山口の土地改良区としましても3、4年前に非常に大きな豪雨に見舞われまして河川決壊等かなりな被害を受けたわけであります。そういう意味からこの尾坂池が一つはかんがい用水あるいは一つは災害防止のためのため池といいますか、そういう機能を持たせるということが必要ではないかと。聞くところによると、ことしの田植えごろには満水の状態もあったというふうに聞いておるわけであります。そうしたことからこの尾坂池の危険な堤防の中で満水ではなく、あるいは5分、6分、そういった形に保ち、そして大雨のときにはその防止策が保てるというふうにしてほしいという要望もあったわけであります。そういう意味でその辺についての対処はどうされておるのかと、あわせてお聞かせ願いたいと思います。 次に、26ページの土木費の中の河川費でございます。中小河川の整備改修として600万円の追加がされておるわけであります。これは追加でありますから当初予算にもその予算としてあると思いますが、けさほども質問の中でありましたように、富岡の河川改修の問題が出されておりましたが、私もそうした要望については当局に対して申し上げておるところでありますが、一体この中小河川の改修として600万円の追加をされておるが、具体的にどういう所の整備改修をしようとしておるのか、その具体的内容についてお聞かせをいただきたい。 以上、簡単でありますが、3点についてよろしくお願いいたします。 ○議長(内田健児君) 谷本議員の質問に対し答弁をそれぞれ求めます。 山下総務部長。              〔総務部長 山下 坦君 登壇〕 ◎総務部長(山下坦君) それでは、御質問の第1点のコミュニティーハウスにつきまして若干経過を交えながら御説明を申し上げます。 西本町にございました公衆浴場が廃業しまして、西本町周辺の公衆浴場を使っておる人が非常に日常生活が不便であるといったようなことから市長の方へいろいろ陳情がございまして、そういった経過の中で浴場つきのコミュニティーハウスを建設しようというふうなことになったわけでございます。そこで、県の方へそのようなことをお願いしましたところ、県としましては非常にユニークな計画であるというようなことで直ちにひとつその補助を考えようというふうなことになり、さらにまた政府の自治省において進めておりますコミュニティー推進地区の指定といったようなこともございまして、これはコミュニティー活動を推進する地域を指定しまして年間に200万円程度の補助金といいますか、特別交付税に200万円の補助金を組み込んで5年間補助しようという制度でございます。そういったこともありましてこの西本町地区を中心にしたコミュニティーハウスの建設ということを具体的に進めてまいったものでございます。 そこで、建設する場所につきましては笠岡郵便局の跡地ということで進めてきましたが、御承知のように笠岡郵便局が番町地区へ移転した当時のいきさつからしまして、あの郵便局の跡地は商工会議所が使うんだというようなことが一つの既成事実になっております。そこで、早速商工会議所の会頭等ともお会いしまして、表の方の3階建ての建設部分はともかくといたしまして裏の方の旧集配課のありました平家建ての部分、さらに空き地の部分、そういったとこを利用してこれこれしかじかの施設を建築したいがということでお願いしましたところ、会議所としましても全部の面積が必要とは思えんのでそれはいいでしょうというふうな了解を得まして、それから郵政局と交渉に入ったという経過でございます。当初私どもとしましては商工会議所が直ちに使うというふうなことも聞いておりませんので、できれば資金繰りの関係もございますから裏の方のコミュニティーハウスに必要な部分だけをとりあえず分割して払い下げていただいたらというふうなことで郵政局と接触をしましたところ、いろいろ話の経過におきまして、裏の部分だけ払い下げする方法も1つの方法、さらに全部一括払い下げするのも1つの方法、さらには現在御承知のように笠岡西本町郵便局が利用しておりますので、これが移転するまではその部分だけはカットして払い下げすると、この3つの方法についてひとつ本省と協議しようというふうなことになりました。その後あれこれ協議を進めた結果、昨日もその話で郵政局の方から来られたわけでございますが、結論的に言いますと一括払い下げしようということで明日か明後日ぐらいには郵政局としての価格を提示しようという段階に至っております。 そこで、この計画内容でございますが、大体規模としましては230平方メートル程度の、坪にしまして70坪前後になりますか、その程度の施設といたしまして大体想定いたしておりますこの計画概要を申し上げてみますと、今井地区とかあるいは神外地区へ最近建築しております公民館程度の施設で、それぞれの公民館に設置しております調理教室というのがありますが、その調理教室部分が浴場にかわるという程度の内容で考えております。 それから、土地購入費につきましてはここへ4,100万円というようなことで計上をいたしておりますが、これは郵政局の方が一括払い下げということになりますと、一応土地開発公社の方で一括代金をお支払いして土地開発公社の所有にし、そして、コミュニティーハウスの必要な部分につきまして本年度の予算で購入しようというふうなことを考えておりまして、一応あの面積からいいますと総面積が1,433ございますが、そのうち900から1,000程度の面積をとりあえず取得してコミュニティーハウスの用地にしようと。 建築する位置につきましては極力セントラル映画館の方へ寄せまして、本館との間を極力広めまして、商工会議所が移転した場合でも兼用の駐車場に使えるようなレイアウトを考えたいというふうに考えております。 それから、用地費につきましては明日か明後日提示があるわけでございますが、一応わかりませんのでここへは概算で計上と。したがって、そういうことがもろもろのことが決まってまいりますとまた補正予算の必要もあろうかと思いますが、一応はそういうことで見積もりをいたしております。 大体以上が西本町地区のコミュニティーハウスの建設の経過なり概要でございます。 ○議長(内田健児君) 秀産業部長。              〔産業部長 秀 弘行君 登壇〕 ◎産業部長(秀弘行君) 22ページの調査委託料500万円でございますけれども、御質問のように尾坂池の調査費でございます。尾坂池は昭和42年に完成いたした100万トンの貯水量を持つため池でございまして、昭和52年に底樋管が漏水があるということから県費でボーリングを2カ所やっていただいた結果、透水係数が大きい、そこで漏水対策が必要であるということから53年と54年に県費で県の事業でグラウント工を実施しておると。さらに水位測定の穴、測定坑を堤防に6カ所ボーリングをいたされておりまして、昭和56年に至りまして、これは尾坂池の事業としてやったわけでございますけれども、ボーリングを3カ所、長さといいますか深さ75メートル、これは3,700万円でただいま申し上げましたボーリング3カ所と、それの安定及び浸潤線解析という分析をやっていただいたものでございまして、その結果、安全であるというような結果が出まして、それを下流である関戸地区の人たちに御説明申し上げたわけでございますけれども、そのときの地元関戸の方々が、その堤防の真ん中辺をやったわけですが、腹の辺だけやって安全であると言えない。その上やその下の辺、いわば堤防のつけ根あたりもひとつやってもらわんとどうも不安であるというようなことでございますので、本年度はひとつその堤防のつけ根といいますか、両そでといいますか、4カ所、深さ70メートル程度のボーリングとただいま申し上げました解析をひとつお願いしようということで予算をお願いいたしております。ちなみにこの委託料500万円に対します県の方からひとつ400万円を歳入といいますか、400万円の歳入を県へお願いしておると、県も出していただく予定になっておるということでございます。 なお、下流と申しますか、いわゆる防災面での対応でございますけれども、谷本議員さん御心配されましたときの非常な大雨のときでございました。その以後地元民の御忠告といいますか、御心配につきまして、たとえば雨季前には水を抜いて防災面の貯水能力を大きくしていくというような措置をとっております。 以上です。 ○議長(内田健児君) 西建設部長。              〔建設部長 西 桂一君 登壇〕 ◎建設部長(西桂一君) それでは、第3点目の26ページの土木費中河川費の600万円でございますが、この河川費につきましては6月の補正で単独改良といたしまして3,660万円計上していただいております。そのうち単独市費だけの改修箇所の実は費用が不足を来しましたので今回お願いしたいというものでございます。この3,660万円のうち1,090万円が純然たる単独費による河川改修費でございます。この河川につきましては、実は7月16日の建設常任委員会でいろいろと御協議申し上げました箇所に対しての不足分の追加でございます。ちょっと簡単に箇所を申し上げてみてみますと、川というふうな名前でございますが、中には水路のような形態をしたような川がございます。用之江の坂ノ奥、富岡の大谷川、吉浜の当摩川、今立の金山川、山口の竹ノ内川、神外の正砂川、北木島の椎木川、西大島の石砂川あるいは鳥ノ江川、この9河川を7月16日の委員会におきまして筒所を提示さしていただいて、いろいろ協議していただいたというものでございます。それに対する改良の費用の不足から今回600万円をお願いしたいというものでございます。 以上です。 ○議長(内田健児君) それでは、午後1時まで休憩いたします。              午前11時57分 休憩              午後1時2分 再開 ○議長(内田健児君) 休憩を解いて会議を再開します。 6番長安昭男君の質問を許可します。長安議員。              〔6番 長安昭男君 登壇〕 ◆6番(長安昭男君) 通告をしておりますことにつきましては先ほど谷本議員が質問をされたこととダブるわけであります。私が質問をしたい中でダブらないことだけを質問したいと、このように思うわけです。 まず、ふろつきのコミュニティーハウスということで非常に新しいユニークなものができるわけでありまして、これはこれなりにまた非常に結構であろうと、こう思うわけであります。私がお尋ねをしてみたいのは、そのできた後はどのように運営されるのであろうか、これについてお尋ねをしてみたいと思います。それが1つ。 あと一つ、総務部長からの説明にもあったわけでありますけれど、郵便局の跡地、これが敷地面積が私が調べておるところでは1,460.93あるように聞いておるわけです。建物が延べ1,908ですか、これぐらいというふうに聞いておるわけです。これを郵政省の方は一括払い下げをする方針であると、したがいまして土地開発公社がこれを受けると、このように説明があったわけであります。そのうち900から1,000、つまるところ3分の2ぐらいをコミュニティーハウスの用地として使いたい、このようなことであります。実はもう、今ではないわけです。ずっと以前から、最初総務部長から説明があったわけですけれど、商工会議所があそこに移転をしたい、このような申し入れをしておるわけであります。御承知のように駅前土地区画整理事業の中では商工会議所が現在ある位置は動かざるを得ないわけであります。また、新しく商工会議所の用地として新たな所に計画をされておるやにも聞いておるわけであります。実は商工会議所の中で商工会議所の会館を新しくつくろうという特別委員会をつくっておるわけでありまして、会頭以下そのような中でどのようにしたらいいかというようなことが協議されておるわけです。私も実はそのメンバーの一人でありまして、先般この郵便局の跡地、いま西本町の郵便局が入っておりますけれど、ここらあたり一帯をずっと調査といいますか、見て回ったわけであります。そういう中で新しくできるコミュニティーの場所等を最初から申し入れをしたわけですけれど、総務部長の話ではそのような方向で建設されるように聞いておりますので、これはこれなりに結構であろうと思います。 ただ、商工会議所が以前から申し出をしておりますこの郵便局の跡地の期限といいますか、どういうような手順でいつどのようになるんであろうかと、こう思うわけです。土地開発公社が払い下げを受けます。それを受けて、後はどのような手順で会議所があそこへいくようになるのであろうか、しかもいつごろになるのであろうかと、これを質問をしてみたいわけです。私が聞いておる範囲では、まず商工会議所は現在のところから駅前土地区画整理事務所へ会議所が移転をする。また、現在の西本町郵便局が仮設の建物に移転をするというようなことで最終的には会議所があそこの西本町のもとの郵便局跡、あれに入るというふうに聞いておるわけです。したがいまして、いつごろそのようなことができ上がるのであろうかと、これをお尋ねします。本当は谷本議員が質問をしたことが本筋だったんですけれど、大方のことを聞かれたようですので、以上です。 ○議長(内田健児君) 山下総務部長。              〔総務部長 山下 坦君 登壇〕 ◎総務部長(山下坦君) それでは、お答えします。 コミュニティーハウスの建設後の運営の問題でございますが、ふろつきの浴場ということで維持管理経費が他のコミュニティーハウスより多分に多額に要するだろうということは当然予測されます。そこで、現在ある公衆浴場を業としております公衆浴場へ民業圧迫してはいけないというような点もありますので、大体公衆浴場と同程度の料金を徴収して、それを維持管理に充てようというふうなことが方向づけされておるようです。そこで、基本的には現在あります番町とかあるいは富岡あるいはようすな会館といったようなコミュニティーハウスと全く同様でございまして、市の方からは財政的な援助は全くする考えは持っていない。しかし、先ほど谷本議員の御質問に対しましてちょっと触れましたように、自治省からコミュニティー地区の推進地区というような指定を受けますと、200万円ずつ今後5年間補助金が出ますので、その200万円の使途につきましてはその浴場の経営費に使うというわけにはいかないはずです。浴場の管理運営費の一部ぐらいには何らかの方法で充てられるかもしれませんが、浴場のための補助金ではありませんので、いわゆる西本町地区のコミュニティー活動のそういった推進するための補助金であるということになっておりますので、その200万円につきましてはまた今後十分研究した上で地域の推進協議会と協議したいというふうに考えておりますが、運営につきましては先ほど言いましたように地元の管理です。そのために現在コミュニティー推進協議会というようなものが既に組織されまして、指定寄附金等の500万円等の募金活動にもぼつぼつ着手するというふうな段階でございます。 それから、商工会議所の関連での今後の手順でございますが、郵政局の方としましては市町村へ財産を払い下げするから随意契約ということになるわけでありまして、商工会議所を含む民間へ払い下げをするということになりますと競売が原則であるというようなことになるために、市へ払い下げした場合には一定期間はそういった民間へ再払い下げするということにつきましては制約を受けるということがございます。そこで、そういったことにつきましての制約を受ける期間につきましてはいかんともしがたいというふうなこともありますが、その点につきましては極力早目にそういう手順が踏めるようなことで今後推進したいというふうに考えておりまして、いつそれまでというふうなことははっきりここで言えませんので、今後極力早目にそういう手順が踏めるような努力をしたいということだけを申し上げておきたいと思います。 それから、一時駅前土地区画整理事業に関連しまして商工会議所を駅前土地区画整理事務所のある現在の仮設建物へ移転し、そして駅前区画整理事務所を郵便局跡へというふうな考えもございましたが、そういったことにつきましてもまだ結論を出しておりませんので今後の課題と。したがって、一括払い下げは受けますが、とりあえず必要な部分につきましての工事はしますが、今後のことにつきましてはまだ具体的に申し上げられるような段階に至っていないということで御勘弁をお願いしたいと思います。 それから、先ほど申されました千四百何平米というふうなことにつきましては、法務局の登記簿を見ますと1,433.65というふうになっておりますので、その点をつけ加えておきます。 以上です。 ○議長(内田健児君) 以上、通告による質疑は終わりました。 ほかに御質疑はございませんか。 17番斉藤議員。              〔17番 斉藤 勇君 登壇〕 ◆17番(斎藤勇君) 前もって通告を申し上げるのが筋ではございましたけれども、大体この問題もおおよそ質問があるというようなことを私も予測しておったんですけれども、質問がないようでございますので甚だ恐れ入りますが、そう難しい質問をしようという気持ちは持っておりませんのでよろしくお願いしたいと思います。 補正予算の17ページの財産管理費、議会棟にこれだけの5,800万円に近いような予算計上がなされておるわけでございまして、この点につきまして私はとやかくこれに文句をつける気持ちはさらさらございませんが、今日の取り巻く厳しい情勢の中での補正予算でもございます。ところが、これを見ると非常に多額な計上をしていただいておるわけでございまして、これは本当に市長に対しましてありがたいと私は思うわけでございますが、この中身につきましてちょっとどういうようなことでこれぐらい要るんだろうかなあと、例えば備品購入費が1,200万円というようなことになっておるわけですが、これにつきましては議長を初めいろいろとこの内容の検討もなさり予算計上に出てきたんだろうと、こう思うわけでございますが、とりあえずどこをどうするんだといったようなことが我々にもわかればひとつこの予算審議に対してもいいんじゃなかろうかと思いますので、できるだけ詳しくひとつ内容を御説明願いたいと思います。 ○議長(内田健児君) 山下総務部長。              〔総務部長 山下 坦君 登壇〕 ◎総務部長(山下坦君) それでは、概略につきまして御説明申し上げます。 まず、工事請負費の内容でございますが、これは建築部分を1,700万円というようなことで考えておりますが、これはこの議場の窓全部取り払って全部人工光線というようなことで窓をなくします。それから、議場の皆さんの着席しております場所は3段の段をつけまして後ろへ行くほど高くなるというようなことになります。それから、屋根を全部ふきかえるというふうなことが建築工事の概要でございます。 それから、電気関係で1,100万円ということを計画しておりますが、これはすべての机の上へマイクロホンと、それからスピーカーを設置するというようなことを含めて天井を全部張りかえ、そういった照明関係、これは中央公民館の集会室のような式の天井になるように現在伺っております。 それから、機械関係で1,500万円、これはいわゆる空調関係、冷暖房、そういったことでの予算が1,500万円。 以上4,400万円ということで考えておりますが、具体的な設計書がまだできておりませんので、図面は大体でき上がっておるようですが、金額までまだでき上がっておりませんのでどのようになりますか、若干この4,400万円につきましては不確定要素がございます。 それから、備品関係でございますが、備品関係は机もいすも全部やりかえるというようなことで、したがって放送関係とかそういったものを全部やりかえる関係でそれらで一応1,200万円というようなことを計画しております。本件につきましてはきょう、あすじゅうに大体全貌を整理しまして、14日に計画しております総務文教常任委員会の協議会へ大体の案が示せるというふうな段取りでおりますのであわせて御報告申し上げます。 ○議長(内田健児君) 斉藤議員。              〔17番 斉藤 勇君 登壇〕 ◆17番(斎藤勇君) ただいま総務部長の方から私が聞いておる内容につきましてはほぼ了解のいく答弁でございまして、私も議員としてこの議場の改修につきましても今までの経過もある程度踏まえながら、そしてこの厳しい中にこうした多額の予算を計上していただきまして議場を整備していただけるということは大変ありがたいと思うわけでございまして、執行部当局に対しまして、また市長に対しまして心から敬意を表したいと思いますし、我々もこうした本当に立派な議場を整備していただくという中にはお互いがこの財政、時を踏まえましてひとつ効果の上がる議会運営をやっていかにゃならないと私はかたく心にこう決めておきたいと思うわけでございます。大変どうも市長に対しまして心から敬意を表しましてこの予算書に賛成いたすものでございます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(内田健児君) ほかにございませんか。 21番藤井議員。              〔21番 藤井謹爾君 登壇〕 ◆21番(藤井謹爾君) 私は1点質問をいたしたいと思います。愉快な質問はようせんので不愉快な質問になるかもわかりませんが御了承をいただきたい。 28ページの土木費の中、住宅費で住環境整備費ということでございますが、住環境整備モデル住宅として既に立派な姿をあらわしておるわけですが、3階以上が住宅ということで、これは特定の入居者ということになっておるわけでございますが、この住宅のいわゆる管理とあわせて本市のいわゆる住宅管理全般についてひとつ確認をしておきたいと思って質問をいたすわけですが、聞くところによると、このモデル住宅に入居者が少ないんだということなんで、それの有無と、もし入居者、いわゆる区画整理事業内における入居資格といったものが定数に満たない場合は一般公募をする市営住宅並みに取り扱いをするのかどうかという点と、あわせて市営住宅の管理において、1,000戸近い市営住宅を抱えておるわけですが、最近のいわゆる住宅事情の悪化から市営住宅に申し込みをする希望の方が募集戸数より常にオーバーするという現在の状況であるわけですが、市営住宅の管理において非常に空き家でなしに入居しておりながらその家に住みついておらないというような住宅、または数カ月にわたって住宅のいわゆる家賃が滞納されておるといったような住宅、そういったものがかなりあるというようなことを聞いておるわけですが、そういったものの措置はどうされておるのかということと、3点目は樋守住宅のいわゆる一番古い住宅の木造住宅がかなり空き家があるが、これに入らしてほしいというような希望が空き家を見て我々のところへ申し出てくるわけですが、当局に聞くとあれはぶち壊すということで、空き家になり次第ぶち壊すんだということで現在空き家として放置されておると。これは私としては空き家としていわゆる将来建てかえるということになればあき次第もうぶち壊しておくということをやった方がいいんじゃないかと。というのはあき家で放置しておくといわゆる非行少年の巣にもなる、あるいは浮浪者の巣にもなって火事が起きるという危険性もなきにしもあらずというようなこともございますので、それから市民側から見ればあいとんのに入れてくれないというようなことがございますので、こういった点もはっきりとひとつしていただきたいと思うわけで、この点についてひとつ答弁いただきたい。あわせて、28ページの最後の126万円損失補償費といったこの数字はどういうことかということも御説明をいただきたいと思うわけです。 以上です。 ○議長(内田健児君) 西建設部長。              〔建設部長 西 桂一君 登壇〕 ◎建設部長(西桂一君) それでは、28ページの関係でございますが、今回お願いを申し上げておりますのは住環境整備事業としてお世話になって8階建てを御承知のように建設しまして、ほとんど完了間近になっております。そういう中でこの管理でございますが、この管理につきましては既にいろいろ市営住宅の管理条例の一部改正等によりましてこの条例での措置をいたしておりますが、要は具体的にどのような方法で管理するかということだと思います。これ36戸の住宅があるわけでございまして、その管理人としてはやはり入居されておる方の中から常時管理していただく人をお願いしようというものでございます。ただし、市の方でやらなきゃならん管理部分もございます。例えばエレベーターであるとか、あるいはし尿処理の終末処理場の関係であるとかいうものにつきましては、費用等につきましては市の方で持ちますけれども、常時監視的なものは入居者の中から選んでいただいた管理人にお願いしようというふうに思っております。 それから、入居者が少ないんではないかというようなお話がございましたが、既に52年にこのような事業をスタートいたしまして長年月かかっております関係から御指摘のように多少状況が変わっております。したがって、36戸全員が当初予定をいたしておりました人が入り切るんだということは申し上げられませんが、確かにそのうち十数名の方は辞退したいという方がございます。というのは、他に既に行かれとるという方もあるわけでございますから、そういう方につきましては公募による入居というふうになるわけでございます。ただし、御承知のようにその区域内におきましてもやはり都市区画整理事業を進める上において住環境の整備区域内からできるだけ入ってもらいたいという気持ちはあるわけでございます。それから、街路等を現在進めておりますが、そういう方々の中にも希望の方もちょっと1、2ございます。そういう方につきましても格別な取り計らいをする必要があるんじゃなかろうかというふうな考え方を持っております。基本的には先ほど申し上げましたように、公募で空き家については入れるんだということでございます。 それから、市営住宅の問題でございますが、現在笠岡市の公営住宅としては800戸ございます。相当団地数も多うございますが、確かにここ2年、1年半ぐらいの間におきまする入居の申し込みは多うございます。やはりこの現在の経済情勢等いろいろな問題があろうと思うわけですが、それにしましても家賃が3万円をオーバーするものにつきましては非常にそれが希望が少ないと。言いかえますと低家賃に入れてほしいということでございます。ところが、入居基準等からしまして前年度の所得からしてせっかく現在の所得なくしても前年度の所得が多いためにそういうふうな家に入れないという方もあるわけでございますが、そういう状況でございます。 それから、入居しておるのにおらんではないかというお話でございますが、確かに1、2戸そういうふうなものがございます。夜遅く帰ってくるんだということもございますし、いかにせん家賃をそういう人は払っておられるという場合、これを退去ということにまいりませんのでそのまま持続しておるものもございます。 それから、家賃滞納につきましては以前までは非常に収納成績よかったんですけれども、昨年のああいうやっぱしこれも、先ほど申しました経済情勢の問題から所得のいろんな問題があると思います。非常に厳しいことで滞納が若干件数がふえております。58年度を見てみますと多少ふえておりますが、しかしそこでそれらのものを許しているのではございませんので、鋭意その徴収等にも努力をいたしておるというふうな状況でございます。 それから、樋守住宅の空き家でございますが、側から見られれば確かにもったいないという方もありましょう。それから、いっそのことぶち壊せというふうな御意見もあると思いますが、私たちはあの団地は市街化区域内でもございますし、あのような平地の利用でなくして高層的な土地を高度に利用したいということで建てかえを行っていこうという考えで数年前から取り組んでおるわけでございます。したがって、空き家を壊しますと、例えば北の端に高層住宅を建てようとした場合には、そこに現在入居されておる方があるわけでございますから、そういうような方々のやっぱり代替の家が要るわけでございますので、そういうふうなものに引き当てするために空き家を壊さずにおいておるというものでございます。そこら辺の理解につきましてはひとつよろしくお願いしたいと思います。 それから、28ページの2目の126万円の損失補償費でございますが、これは現在既定予算として543万7,000円いただいております。それは何に引き当てするんかといいますと、先ほど言いました入居される方々、その方々の中で26名の方が今回その8階建てに入ってもらう場合にやはりその方々の什器であるとかあるいは動産的なものもございますが、それを移転するのに必要な費用が要ると思います。それを補償申し上げるという内容でございます。 以上です。 ○議長(内田健児君) 25番岡田議員。              〔25番 岡田伸志君 登壇〕 ◆25番(岡田伸志君) お許しをいただきまして1点お尋ねをいたしたいと思いますが、実は私ども建設委員会でたびたびお願いをしてきたことが今回この25ページあたりに当然のるべきであろうというふうに考えます。道路を改良する場合のいわゆる事前に設計を行い、用地買収を完了したものから次年度あたりから工事を着手していくという数年来道路行政を進めてきておったことが今回予算化されていないということについて非常に残念に思いましてお尋ねをしたいわけでございます。むしろこの私のお尋ねしたい本心は建設部長よりも財政当局あたりの考え方を聞きたいわけでございますけれども、実際にそういうことにもいかないわけでございまして、この際建設部長からお尋ねをいただくことになろうかと思うわけでございます。 数年来、今申し上げますように臨時地方道整備事業なりあるいは単市市道改良等につきましては極力測量、設計、用地買収等を仮に本年度済ましたならば来年度以降に改良に着手していくといういわゆる効率的な方法をとってきておったように承知をしておるわけでございます。それがそういうふうな予算が配慮されないということになりますというと、今までとってこられたそういうふうな効率的な予算執行なり対住民サービスの観点から一歩後退をせざるを得ないというふうに私は考えるわけでございます。委員会でかねがね部長なり課長の説明によりますと、本年度あたりの手持ち量というものは十分お持ちになっておられるようでありますけれども、ここで予算計上をされるということはすなわち来年度以降の改良に対する配慮ということになろうかと思うわけでございますが、一体その辺の数年来土木行政の中で対応してきたことがどういうふうに転換をしていくのだろうかと不安を持ちながらお尋ねをいたすわけでございまして、ひとつこの際建設部長の確固たるお考えをお答えをいただきたいと思うわけでございます。 以上でございます。 ○議長(内田健児君) 西建設部長。              〔建設部長 西 桂一君 登壇〕 ◎建設部長(西桂一君) それでは、建設部長の方からお答え申し上げます。 岡田議員さんも一つの関係の所属の委員さんでございますから、内容につきましてはことしの事業状況等について御存じと思いますが、それにちょっと触れてみますと、やはりことし59年度の予算で6月におきまして決定していただいた中で委員会へ御相談申し上げた箇所別等を見てみますと、やはり23カ所が道路の新設改良箇所になっておるわけでございます。これは国庫補助対象道路あるいは起債でやります臨時地方道の整備事業の問題、ただ純然たる単独市費による改良事業等を含めましてでございますが、23カ所予定いたしておりますが、そのうち見てみますと、59年度新規で着工するのが14カ所あるわけでございます。言いかえますと半数以上のものが新しく着工するんだという状況下でございます。したがって、建設部長がこんなことを申し上げるのはどうかと思いますけれども、非常に厳しい財政事情の中でございまして、我々としても新しく着手したものをとらえて、やはりそれがどの程度こなしていけるか、既定予算の中でという気持ちから、私たちとすればやはり要望が非常に強うございますから、例えば委託費等をつけてもらって事前に測量すると、これもその地域に対する一つの方法かと思いますけれども、今回の場合そういうふうな要望も実はいたしたような内容がございますが、いかにせん今回はこのような予算の追加というふうになっております。いずれにいたしましても既定予算の中でこの小さい経費の投資といいながらやっぱり効果のある事業を進めてまいりたいというふうに思います。御質問の趣旨はよくわかりますので今後も担当部長といたしましては毅然としてそのものの方向をもって予算担当の方にも対応してまいりたいと、こういうように思いますのでひとつ側面的にもよろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(内田健児君) ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) それでは、これにて質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第92号から議案第95号までの4補正予算議案は委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 御異議なしと認めます。よって、議案第92号から議案第95号までの4補正予算議案は委員会の付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 討論を終結いたします。 これより議案第92号から議案第95号までの4補正予算議案を一括して採決いたします。お諮りいたします。 4補正予算議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 御異議なしと認めます。よって、議案第92号から議案第95号までの4補正予算議案は原案のとおり可決されました。 議案第96号昭和58年度笠岡市水道事業会計外1件の決算認定についてを議題といたします。 これより質疑に入ります。 質疑の通告がありますので発言を許可します。 22番菅本國一君。              〔22番 菅本國一君 登壇〕 ◆22番(菅本國一君) ここに58年度の決算書が出ておるわけでございますが、かねて病院事業に対して増改築を行ったときに私はこの点を非常に心配いたしまして、いわゆる内部からの十分なコンセンサスを得る、危機感を強めて、そして内部が十分これに対応できるようになってこそ初めて病院事業は改善事業をやるべきであると、このように申し上げたことは記憶に新たであろうかと思います。当時の責任者である収入役さんもおいでですから十分御記憶になっておろうと思います。幸い当時は事務部長であった田辺さんは熱心に病院事業の事務改善に努力されて、それなりの努力はあったと、このように承知いたしております。それで、病院も建てかえたと。当時の話ではこれを合理化することによって赤字は解消するんであると、このように立派なお話であったんですが、日ならずして4億700万円という赤字を計上するに至ったと、こういうことでございます。そこで、私は本当に市の将来あるいは市民病院の将来のあり方について深い関心と危惧を持っておりますので今回質問をさしていただこうと、こういうことで通告申し上げたわけです。ここにお手元に差し上げておりますように通告を出したわけです。ところが、これを見られて現在の事務部長さんが昨日の朝、私の来るのをじっと事務局でお待ち受けになって、このような入院、外来とも減っておるということはこれはもう市長の提案理由でもちゃんと説明してあると、さらに詳しい資料はここにあるからこれを見ればもうようわかるでしょうがと、こういう御好意ある御忠告をいただいたと、こういう一幕があります。これは最前市長がお話しになっておりました不愉快なと、私は御好意と受けとめたいんですが、議場での発言権を執行部ごときものが制限すると、注釈を加えるというようなもし来報的な気持ちがあるとすれば私は許しがたいと、このような感じで非常に不愉快きわまりないと、全く市長の最前の御発言のようにお気持ちが十分私は理解できると、このように思っております。そういう一幕があるんで、これは市長、こんなとこで大きく取り上げる問題ではありませんが、ひとつその間の経緯等をあなたは直接の上司ですからお呼びになって、そして十分確かめてみてください。それを受けた私は非営に不愉快千万です。こういうものがあるんです。これを読んでみりゃもうはっきりしとるじゃないですかと。そうじゃけれども、まだほかにも聞きたいことがあるんでと言ったら、聞きたいことは詳細のことは委員会で説明しよう思うとるんですと、こういうふうな、これは好意と私は受けとめたいんですけれども、どうも若干不愉快の念を去ることはできません。それはそれとして質問に入ります。監査意見書にもありますように、これを見りゃわかるじゃないかとおっしゃったのはそれはようわかります、ちゃんとここに出ておるんですから。そこで、市長にお尋ねしたいのは、ここに年々3カ年の統計が出ておりますが、私はこの統計を見て、実に数字というものは正直なもんであるなということを痛切に感じるんです。ということは年々低下してきておる。内科、外科、入院、さらに外来、これがどこに起因しておるんであろうかということを市長にお伺いしたいんです。数字を見りゃもう下がっとるいうことはだれが見ても質問の余地はないんです。しかし、その原因を究明せん限りには今後の病院のあり方はないと、このように考えるので最高責任者である市長はこれをどのように受けとめ、これに対してどのように対処しようとするのかということをお伺いしたいのであります。 そこで、その中にでも産婦人科と泌尿器科はふえております。これは何を物語っておるんであろうかということを私はお聞きしたい。経営は人なり、その適材適所、人を得てこそこのような数字が立派にあらわれてきておると、このように私は考えますが、市長はこの減りつつある状況をどのように踏まえ、どのように対処しようかということに対しての基本的な考え方をお伺いしたいと思います。 それから、通告には回答者は今のやつは市長、次は事務部長となっておりますが、私の気持ちは平静さを失っております。したがって、これからお尋ねする件については病院事業改善委員会というんですか、この担当者であり最高責任者である助役によって御回答をいただきたいと思います。 まず、数えれば私は数限りないなと思う。病院改善事業、この2億円の赤字をいかにして正常な状態に戻すかということ、それは並み並みならぬ努力が要ると思うんです。一朝一夕でいく問題ではないと、このように理解いたしております。また、卑近な例を申し上げますけど、例えば給食、これを委託にすればどの程度の経費が軽減されるのか、あるいは公務員は8時半から勤務するようになっております。これは田辺事務部長のときにも私は厳しく追及したわけです。その当時は大体9時40分ごろか9時50分ごろから診療開始、待つ人は4時か4時半ごろにはもう行って待っとる。健康な正常な人すらも4時間も5時間もあっこのかたいいすの上で待つということは大変な苦痛です。したがって、少なくとも時間外に診療しなさいとは申し上げんから、公務員の勤務時間に合わせて8時半から診療されてはどうですかと。それは受付なんかあるからできん。それは一つの言い逃れであって、やる気であれば時差出勤をして受付の人が1人1時間早く出てきて受け付けをして、8時半前にはカルテをずっと皆さんに配っとりゃ8時半から診療ができるではないですかということを厳しく申し上げたところが、それがなかなか実行に移されん。若干改善されて現在では9時半程度から診療をされておるというような状況です。これは待つ身になってひとつ考えていただきたい。そんな待たし、ろくでもないお医者にだれが好んでどんどん患者が行きますか。ちょっと前にさかのぼりますけど、市長、数字が減少しよるということはどういうことかと、これは市民の方々が非常に最近は健康になられて、そして病院に通う数が少のうなったんじゃと、こういう見解が出されれば数字が減るということはまことにうれしい限りです。ところが、厚生省あるいは近隣の状態を調べると、患者は年々増加しておるということです。さらに先般値上げをされた国保税の場合でもそのようにおっしゃっております。その点も後からですがあわせて市長の御答弁をいただきたいと思います。そういうわけで、改善する事項は私は山ほどあると思う。これは一朝一夕にいかないということは私もよう承知しております。しかし、できるところから着実に実行すれば2億円が1億5,000万円になるやらもわからん、1億円になるやらもわからん。改善努力を最善にせんことには今後大きな財政負担になるであろうということは多くを申し上げなくても御理解いただけると思う。そこで、改善委員会というものが発足されて何年になるんかは知りませんが、議会からは有能な方々を議長は人選されてお送りしております。例えば民生に非常に詳しい、しかも実直誠実な努力家の谷本議員をお送りになっておる。さらには計数に明るい前の監査委員、口八丁手八丁のベテランの明石議員もその委員の一人です。さらに7期という年輪の深さを物語る、すべてのことに精通する金尾議員さんもその委員の一人です。これがどのように活用され、一生懸命で病院改善に取り組んでおられるんかということの御説明をいただきたい。 そこで、この改善委員会というものは従来の実績からいうて週1回ぐらいはお開きになっとるんか。週1回は無理じゃけれども、月2回ぐらいはお開きになっとるんか。あるいはそうはいかんので半年に1遍か、口ふさぎに1年に1遍か、ここら辺を本当に取り組む姿勢があるんかどうかという私は一つの基準になると思うんで、できれば年度別に3、4年こっちをひとつ回数等をお知らせいただければ大変参考になる。そこまでやっていただいて2億100万円の赤字だったらやむを得んと、このようにあきらめざるを得んと思うんですけれども、何か話に聞きゃ1年に1遍やっとこさ申しわけにあるんじゃけん開かにゃぐあいが悪い。このたびでももう既に議員改選後4カ月を経過しようとしております。何でまだ一遍も開かんのんならいうて議員の方から督促されて、やっとこさ先日開いたんです。それも口ふさぎに2時から4時過ぎぐらいまで。この重大問題を議論すれば一日じゅうかかってもなかなか議論が尽きる問題じゃない。わずか2時間か2時間半の申しわけの委員会がやっとこ開かれたというようなことを私は聞いておりますが、それがうわさか真実かどうかその点をキャップである助役の方から御説明願いたいと思います。 以上で終わります。 ○議長(内田健児君) それじゃ、約10分間休憩します。              午後1時51分 休憩              午後2時8分 再開 ○議長(内田健児君) 休憩を解いて会議を再開します。 菅本議員の質問に対し順次答弁を願います。 渡邊市長。              〔市長 渡邊嘉久君 登壇〕 ◎市長(渡邊嘉久君) 先ほどの菅本議員さんの御質問にお答えいたしたいと思います。 病院事業の経営が非常に芳しくございませんで、皆様方に大変御心配をおかけいたしておるわけでございますけれども、赤字を究明すると同時に早急な対応策を講ずる必要があるということは言をまたないところでございます。そこで、考えられます赤字経営といいますか、その原因について触れてみますと、まず第1番目は先ほども御発言がございましたけれども、外来の患者数が極端に少ないということであります。ちなみに昭和53年以来の外来患者を見てみますと、53年が8万1,189人、54年が7万9,868人、55年が6万5,649人、56年が7万5,914人、57年が8万6,648人、58年度は7万7,878人でございます。したがいまして、大体7万6,000人から8万4,000人足らず、その範囲内が患者の動向であろうということに理解をしていいと思うわけでございますけれども、ただ、今申し上げました数字だけでは多いか少ないかということの判断がなかなかつきかねると思います。そこで、医療収益の分析指標に外来入院比率というのがございます。これは年間の外来延べ患者数を入院の延べ患者数で割った比率でありまして、理想的な指標としては150%以上ということになっております。そこで、笠岡市立市民病院の外来入院比率はどうかと申し上げますと、これはお手元にお届けいたしております決算審査意見書の中ほど39ページに表示をされてございますけれども、102.6%となっております。したがいまして、理想指標である150%に比べ50%も低いといったような数字になっておるわけでございます。つまり当病院の58年度の入院延べ患者数は7万7,878人でございますから50%相当、約3万9,000人ということになるわけでございまして、今申し上げました理想指標から申し上げますと外来患者が3万9,000人も少ないということになるわけでございます。ここで県下の公立病院の外来入院比率、これを57年度で調べてみましたところが玉野市が220%、これが最高でございまして、井原市が172%、倉敷、児島が159%、備前が151%、岡山が138%、矢掛町が130%、最低が笠岡の100%となっておりまして、他市町に比べてさっきから申し上げておりますように非常に率が低く、しかもまたいわば慢性的な傾向がうかがわれるわけでございます。 それでは、外来患者の確保の方法ということになるわけでございますが、これは御承知のように昭和57年11月の行財懇、さらにまた58年11月に全国自治体病院協議会からの経営診断、そうしたものにも提起をされておる事項でございますが、第1番目に医療体制の充実、つまり医師の充実、それから整形、皮膚、そうした科はパート部門で今対応しておるわけですが、そうしたパート部門の常診化、それから医療施設の充実、待ち時間の短縮、午後の診療等がございます。つまり信頼される病院づくりということが土台であろうかと思うわけでございます。今申し上げましたうちで医師の充実ということでございますが、これはかねてからといいますと、先ほども収入役と話をしたんですが、収入役が病院の事務部長当時でございますから約6年前から岡大の教授に要請をし続けてきたという歴史があるわけでございまして、その要請がようやく内科について9月1日から研修医が──研修医もおらないわけですが、研修医抜きの5人体制というものが実現をいたしました。前の9月1日以前を申し上げますと、院長が猪原先生、それからその下にいわば中堅として三戸先生と上田先生お2人、それに研修医である楠目先生、この4人で内科の診療に当たっておったわけでございます。ところが、今申し上げましたように9月1日からは院長は猪原先生、副院長として国政先生、これは40代後半の半ばの方でございますが、その国政先生が新しくお越しになりましたし、さらにまた、さっき申し上げました中堅としての三戸先生、上田先生に加えて小田先生という方が新しく笠岡病院へ配置をされたという状況にあるわけでございます。そこで、私どもとしては今後それぞれの先生方の専門部門、その専門部門の診察でございますとか、あるいは相談、さらにまた委託検診、そうした部門の充実に向けまして努力をしてまいりたい、このように考えておるものでございます。 次に、主要な科目でございます整形外科部門でございますが、これは週2回、火曜と金曜、診察をいたしておるわけでございますが、これを常診化をするようにといういろんな先ほど申し上げましたような経営診断などでもございましたが、この整形外科の部門につきましても恐らく来年度は実現をするということがほぼ確実ではなかろうかという感触を得ておるところでございます。そういう中で私たちといたしましては患者との人間関係、人間的な信頼感、そうしたことで結ばれたお医者さん、医師の笠岡市民病院への定着といったようなことが一番これから望ましいことではなかろうかということ、大きなこれは課題だというように感じておるところでございます。 次に、待ち時間の短縮ということでございますが、これは昨日の提案理由の説明の中でも申し上げましたが、大変遅まきでございますが、8月6日から今までの9時からの診療開始、これを8時30分に30分間早めております。それから、午後の診察につきましても、これは医師会との関係があるわけでございますが、医局を中心にしていろいろと検討を重ねておるというのが現状でございます。 それからその次に、3番目になるわけですが、医療施設の充実ということがございます。いわゆるCTといったような極めて高度な医療機器の導入ということが必要でもございましょうし、またそのことが病院の信頼度のレベルアップ、それにもつながると思うわけでございますけれども、その時代におくれないような積極的な機器の導入ということもこれも課題であろうというようにも考えます。ただ、現在の市民病院の経営状況、そうした状況から申し上げますと、これは無理であろうと。そうなりますと一般会計からの大きなバックアップという点が必要でございますので、この点についてはなおまだ検討を要するというように考えておるものでございます。 それからその次に、赤字経営の大きな原因として考えられますのに結核病床がございます。結核はどういいましょうか、その結核という病気そのものが医学あるいは薬品、こうしたものが年々向上、レベルアップしてきた、そのことで患者が減りまして、笠岡市民病院では御承知のように59ベッド結核病床があるわけでございますが、これが1日平均で申し上げますと、57年度で31.5人、それから58年度で26.9人、59年度9月1日現在で20人という数字でございまして、遊んでおる、あいておるベッドが非常に多い、つまりこの結核病床そのものが効率的でない存在になっておるということも明らかにうかがえるわけでございます。さらにまた結核病床数字の面で申し上げますと、収支面で申し上げますと、収支面で58年度での結核病床の収支計算をやってみたわけですが、そうすると約4,500万円の赤字が見込まれておるということになるわけでございます。したがって、この結核病床の対応策につきましては、昨年医師会にも打診をしたわけでございますが、これはボイコットされたといったような経緯があるわけでございますけれども、廃止の方向に向かっていろんな協議あるいはその交渉を進めてまいりたいと、このように考えております。なお、この結核病床が円満に決着をいたしましたならば、その後の利用といいますものはやはり国民の高齢化時代、そうした中に入っておるわけでございますから、そういう時代に即したような老人専用病床ということに利用していったらどうであろうかという考え方を持っております。 次に、第3番目の赤字の原因ということになるわけでございますが、これはこの前もたしか申し上げたと思いますが、56年度の増改築、それに伴いますところの償却資産の減価償却費が大きなウエートを占めておるということでございまして、例えて申し上げますと、昭和57年度で1億2,000万円、58年度で1億2,100万円を超す減価償却費を計算をしていかなくちゃならんということでして、これを外来患者の方々に計算をし直してみますと、大体5万人の方々が外来患者でお越しいただいて、それで利益が上がった。その5万人の外来患者の方々の利益に相当する金額というのが滅価償却費として計上されておるということでございまして、いかに大きな負担になっておるかということもおわかりをいただけると思うわけでございます。 それと、これは第4番目の原因ということでございますが、一般会計から。繰入金が昨日も申し上げましたが、1億5,340万円減額をされたということも病院の赤字を生む大きなこれも柱になっておる、要素になっておったということも申し上げてもいいかと思うわけでございます。 以上、かなり時間をちょうだいいたしましていろいろと申し上げたわけでございますが、このほかのいわゆる経営合理化案ということにつきましては、先ほど御指名がございましたように、その委員長である助役の方から答弁をさしていただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(内田健児君) 藤井助役。              〔助役 藤井昭和君 登壇〕 ◎助役(藤井昭和君) 先ほどの菅本議員さんの御質問のことで、病院経営改善委員会の会長ということで私に御質問がございましたので、関連いたしました問題についてお答え申し上げます。 非常に経営改善委員会も設置しておりながら回数度も少ないと、どのくらい開催しておるかと、開催回数が少ないというような御質問でございまして、そのことにつきましてはまことに御質問のありましたように、ついせんだっては59年8月28日に行ったわけでございまして、その前が58年11月と、その前が57年9月というようなことで、言われておりますように年1、2回というのが最近2年、3年の間の回数でありまして、これは増改築へ向けてのこの委員会は御承知のお方もおられますように、相当頻度密度を濃くしてお願いしたといういきさつもございましたけれども、その後の統廃合、増改築後は行財懇の答申を受ける中での対応措置ということを中心に経営改善委員会をお願いしたわけでございまして、そういった非常に頻度の少ないことで、重要なことでありながら少なかったということにつきましては、別段言われて開いたということはございませんけれども、確かに認識度がそのあたりが不十分であったという点を深く反省いたしておりまして、今後へ向けて多少これからも申し上げますが、病院部内でもこの経営改善のための病院の内部での内部組織の委員会といいますか組織づくりも考えておりますから、そういった経営改善委員会あるいは行財懇の答申あるいは病院協会の診断等の中でやれるものからとにかくやっていくという姿勢に立って、部内でのそういった組織で取り上げる問題、そしてそれら指摘された問題をより深め、そして具体的に進めるという中で当然部内の組織と機能いたしまして私ども経営改善委員会を頻度を密にして、あるいは問題点を絞りながら前進するべくやっていきたいという気持ちでおりますので、過去の回数につきましては抽象的な表現に終わりましたけれども、非常に最近は少ないということを申し上げて、今後の考え方を申し述べさしていただくわけでございますので御了承をお願いいたしたいと思います。 さらに、先ほど市長が赤字の要因あるいはそれの対応策ということについて御説明申し上げましたが、つい先般の8月28日の経営改善委員会でございますが、改選後新たに出ていただきました議員さん3名の方を含めた委員会でございますが、8月28日に開きました。そういう中で若干前の委員の数をふやしまして、委員会の病院経営に関係のある職員も含めましてふやしたわけでございまして、28日に行いました。そうした中で、このたび前の事務部長の後に行きました藤井を中心としたみずからの改善策、当然そのベースになっておりますものは先ほど言いましたように行財政問題懇談会の答申、それから病院協会の診断等を基本にベースにいたしまして、みずからとにかくがむしゃらにできるものからやっていかにゃならんということで、数多くの一つの改善策というものを掲げております。わずかな金あるいは先ほど言われましたように診療時間の問題等もございまして、数多くの問題を出して、それを28日の委員会で考え方を御説明し、そして御意見も拝聴いたしました。先ほどおっしゃいましたが、非常に短い時間でということでございましたが、確かにそう長い時間ではございませんでした。その中で膨大な資料の提出もし、逐一資料説明も十分できませんでしたが、私も最後にいろいろ御意見を踏まえ、そしてこれからひとつ具体的に部内での改善策というものを出さすと、出す中でより多く経営改善委員会をお願いしますからよろしくということでその日は終わったわけでございます。非常にこういった病院財政赤字の危機に面しておりまして、いろいろ要因があり、その対応策はございますけれども、それは絵にかいたもちに終わらないように、他の優良といいますか、経営のいい病院を参考にもしながら、できることからやっていく必要があるということで取り組んでいきたいと思います。したがいまして、先ほど言われました経営改善項目がたくさんございますので、そのことにつきましてはまた別途の機会に御説明もし、いろいろ御批判も、御意見も承りたいということにさしていただきたいと思うわけでございまして、今後非常に菅本議員さんも増改築時分にもいろいろ御意見も賜っておることも私も十分承知しております。特に病棟の位置、国道との騒音関係、いろいろ細かいとこまで気を配っての当時御意見もあったわけでございまして、非常に関心を常に持っていただいておりまして、今御質問も賜りましたが、今後より一層の御指導、御助言をいただきますようにお願いして終わらさしていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(内田健児君) 22番菅本議員。              〔22番 菅本國一君 登壇〕 ◆22番(菅本國一君) ただいま市長あるいは助役からかなり詳しい御説明をいただいたわけです。何としても一番私は問題になるのはそこにお勤めになっておる方々の姿勢じゃと思うんです。いわゆる「運営は人なり」という言葉のように、みずからが気持ちを引き締めてやっていただかなければ、最前私がろくな医者でないということに対してとかくの御意見があったようですが、私は率直に申し上げて決してはばかりないと、これは方言で申し上げますなれば、余り役に立たない医者はやぶ医者と、こういうような表現もあるわけで、全く私はそのとおりであろうかと思います。したがって、あの数字を見ていただけば私は一目瞭然であろうと。多くの市民病院にお通いになっておる患者さんのお話を聞いてみてください。本当に産婦人科の先生は非常にやさしいと、そして夜の夜中でもいつでも対応されるということで非常に患者に人気がある。それは数字にあらわれて出ております。ところが、内科なんかになると非常に評判が悪いと。待ち時間だけ長くて、非常に親切でない。これは「おぼれる者はわらをもつかむ」という表現がありますが、本当に自分の病気に一喜一憂しとるときに懇切丁寧に、まあそう心配しなさんなと、これはこういう病気ですからもうしばらく通っときなさい、そうすれば大丈夫ですよというて勇気づけてくれればもう病気は半分直ったような気持ちになるものなんです。ところが、全く事務的な取り扱いでもって終始するというのが公立病院の一つの大きな欠陥であろうと思います。したがって、市長も今の御説明で8時半から診療を開始すると、これはいつの時点でおやりになるのかは知りませんが、私の長年の提唱である公務員は8時半と、晩の5時までということになっております。それ以外は超勤を出しゃよろしい、あるいは超勤のかわりに管理職手当というものがあるわけなんで、これはやっぱり公務員である以上はモラルを大事にしていただかねば私はいけんと思う。恐らく現在でも9時では診療は始めておらないと私は思います。私もときどき病院に行きますが、恐らく9時二、三十分でなければ診療開始はされておらない。そりゃそうでしょう、8時半に出勤して、受付が。それからごたごたやって9時前ごろにカルテを各人に配るわけなんですから。それからしばらくして先生が出てきて診療開始と、こういう段取りになっております。それを8時半から診療されようというなれば恐らく受付の方は時差出勤か早出かで御努力いただくようになると思いますが、そういう点も十分配慮されて、お互いに苦しいときですから苦しみは分かち合うという観点に立って、そして市民病院の経営を少しでも赤字を解消するように、そして市民の皆さんの御負担を少しでも和らげるように一層の御努力を願いたいと思います。それがためにはまず病院の先生方を初めここに従事される職員の方々の私は心構えじゃと、お日様西へ西へというようなことではなかなか今後の困難な経済情勢のもとでは切り抜けることはできないと、このように考えておりますが、市長は最前の御答弁に対して8時半診療あるいは午後診療と、これはもちろん私も承知いたしております、医師会との約束事があることも。しかし、時代が既にその契約を結んで何十年という歳月がたっておるわけなんで、苦しい笠岡市の病院経営にあってはそれは撤回していただいて、いつごろからそれはやれる見通しがあるのか。8時半診療、午後診療、この2つに対して目安を、もちろん相手があることで的確には御回答はできないと思いますが、その点を重ねて答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(内田健児君) 渡邊市長。              〔市長 渡邊嘉久君 登壇〕 ◎市長(渡邊嘉久君) 菅本議員さんから待ち時間の短縮ということと午後の診療という2点に絞られて御質問を重ねてちょうだいしたわけでございますが、先ほどの答弁でこの待ち時間の短縮というのは8月6日からもう既に始めておりますということを申し上げたんです。8時半から10分間でカルテの整理をして、8時40分から診察開始ということでございます。それから、午後の診察ということにつきましては、これは昨年ですか、院長の方から医師会の方にお話をしたところが、それはだめだという話になったわけでございまして、今後も私どもの段階で医師会との話し合いを進めていかなくちゃならんということでございます。したがって、さっきおっしゃいましたように、相手がいらっしゃることでございますのでいつからということはちょっと今申し上げかねますが、極力そういう点で努力を続けていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(内田健児君) 以上、通告による質疑は終わりました。 ほかに質疑はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第96号は民生水道常任委員会へ付託いたします。 暫時休憩します。              午後2時35分 休憩              午後2時36分 再開 ○議長(内田健児君) 休憩を解いて会議を再開します。          ────────────────────── △日程第3 請願第9号・請願第10号(委員会付託) ○議長(内田健児君) 日程第3、請願第9号遊園地の設置に関する請願について、請願第10号少額貯蓄非課税制度の存続に関する請願についての2件を一括議題といたします。 この際、職員をして請願文書表を朗読いたさせます。              〔職員朗読(別紙添付)〕 ○議長(内田健児君) 請願第9号及び請願第10号の2件は請願文書表のとおりそれぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。よって、本日はこれをもって散会いたすわけでありますが、散会に先立ちお諮りいたします。 日程表のとおり明日から20日までは委員会審査等のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(内田健児君) 御異議なしと認めます。よって、明日から20日までは休会することに決定いたしました。 この休会中に各委員会におかれましては本日付託いたしました諸案件について御審査を願い、今期定例会の最終日と予定されております9月21日の本会議においてその審査経過の概要と結果について御報告願います。 9月21日の本会議は午前9時から開議いたします。議事日程は委員会審査報告及び追加議案6件の上程を行いますので御了承願います。御在席の皆様には改めて通知いたしませんのであわせて御了承願います。 連日長時間にわたり大変お疲れのことと存じますが、13日には民生水道、産業の両委員会が、また14日には建設常任委員会がそれぞれ9時から開かれますのでよろしくお願い申し上げます。 本日はこれにて散会いたします。              午後2時41分 散会...